CHORDxxCODE LAB
みんなの「なぜ?なに?レコーダー」で共創リサーチ
~時空間フレームを介したマルチユーザーでの「気づきセンシング&可視化」~
上岡玲子さん・ソン・ヨンアさん・橋田朋子さん
CHORDxxCODE Lab。Vol.3のテーマはセンシングです。
CHORDxxCODEは、普段は独立して研究や活動をするメンバーが、
ゆるく結合しながら創発をしている研究者集団です。
メンバーの一人である上岡玲子さんは、昨年、新たに技術の社会応用をめざして起業しました。
そして「みんなのためのテレプレゼンス環境の実現」を目的に、
時間と空間を仲間で共有できる広場的な空間をネットワーク上に作りたいと考えています。
その空間を使ったサービスとして、サービスデザインをベースしたデザインファームのACTANTと協同で
COMADOというサービスツールを作りました。
オンライン共創型デザインリサーチツールのCOMADOは、
誰かが撮影している空間をみんなでウェブ画面を介して見ることができ、
画面を見ている誰もが「これは何?」や「そこにある建物が気になる!」など
その空間映像の中で気になった箇所を指差しアイコンを使って指し示しながら
おしゃべりすることができるテレプレゼンス機能を備えています。
全員の気づきを指差しでリアルタイムに共有できるだけでなく、
ちょっといいなと思った空間にはハートマークをつけたり、メモをとることも可能です。
こうして記録された<指差し><ハートマーク><メモ>は、
オンラインホワイトボードのMiroとの連携により自動的にボード上に可視化されるので、
後からでも容易に閲覧しながら議論することができます。
CHORDxxCODEのメンバーが、COMADOの活用の可能性をさまざまに探る中で、
気づきを記録できるユニークな機能を「気づきセンシング」と名付けました。
気づきとは直感的で、きちんと構造化された事象でないこともありますが、
人がおもわず「なぜ?」と思ってしまうものやこと、
他の人の行動や発言を介して「なに?!」と思って気づくことなど
多様なレイヤーで構成されていると考えられます。
COMADOでは、指差しやハートマーク、
メモなどのさまざまな手段で、気づきを記録として残すことができます。
今回のCHORDxxCODE Lab ワークショップでは、正式リリース前のβ版のCOMADOを使って、
みなさんとオンラインでパブリックやプライベートの空間探索を行う
フィールドワークを実施したいと思います。
そして、時空間フレームを介した全員の多様な気づきをMiroボード上に可視化します。
直感的な方法で多様な「気づき」をセンシングし可視化することで、気づきからどういった分析が可能か、
全員の気づきの集合体から見えなかった何かが見えてくるのか、気づきをどう応用できるかなど、
COMADOを通して新たな共創的リサーチ手法の考案、オンラインならではのリサーチの良い点、
課題点などをみなさんと一緒に考えていきたいと思います。
皆様のご参加をお待ちしております。
アジェンダ
DAY1 |
COMADOを使った「気づきセンシング」&「可視化」を体験する オンラインフィールド調査 COMADOを使って、メンバーのみなさんと一緒に、パブリックやプライベート空間へ実際にオンラインでフィールド調査に出かけます。 COMADOによって記録された気づきはどんなものだったか、全員の気づきを集めると何が見えるか、実際にみなさんの体験から収集されたデータをもとに考えます。 |
DAY2 |
COMADOを使った調査と、プロダクト・サービス開発の可能性を探る DAY2ではグループに分かれて、実際にCOMADOを使って自由なテーマで調査をしていただきます。COMADOを自由なテーマで実践的に使い、 気づきを考察し読み解くことで、気づきを通して新しいプロダクトやサービスを生み出せるか、その可能性も含め考えていきます。 |
女性視点のユニークなプロジェクトメソッドが満載
・企画者、実践者のための多彩なオリジナルメソッド。
・工学的アプローチによる、デザイン思考を超えるブレークスルー。
・研究者だけが知っている個人ワークとチームワークの最適マネジメント。
Workshop Director
CHORDxxCODE(コードアンドコード)
女性博士研究者7名で結成されたリサーチ・エンジニアリングユニット。
CHORD(感性)とCODE(論理的思考)をハイブリッドに駆使して、
おしゃべりを通じたモノ・コトの分析と新たなメディアテクノロジーの研究
プロトタイプ開発を実践的に行っている。chordxxcode.tumblr.com
上岡 玲子さん Ryoko Ueoka
東京大学大学院先端学際工学専攻博士課程修了.博士(工学)
九州大学大学院芸術工学研究院准教授を経て,ウィズコロナ時代のデジタル社会に向け,
これまでの人が動くことで価値を生み出してきた経済構造を移動ゼロで成り立つ
誰でも使える新しいテレプレゼンス基盤の構築を目指し2021年(株)zeroinon設立 代表取締役
東京大学先端科学技術研究センター 先端研客員研究員 兼務
ソン ヨンアさん Song Yong Ah
東京大学大学院学際情報学府博士課程修了.博士(学際情報学).
(株)サムソン電子のDMC研究所及び本社デザイン経営センターでのUXデザイン経験を経て、
少し先の未来を探究し続けるために東京大学JST川原ERATO万有情報網プロジェクトの
特任研究員としてアカデミック分野に復帰.
2020年より法政大学デザイン工学部の客員准教授.
インタラクションにより変化していく感情体験の理解と新たな価値創出に関する実践的デザインに従事.
橋田 朋子さん Tomoko Hashida
東京大学大学院学際情報学府博士課程 単位取得退学. 博士(学際情報学).
東京大学 特任研究員,早稲田大学基幹理工学部表現工学科 専任講師,准教授を経て2021年より同 教授.
身の周りの人工物や自然物の固定概念を揺さぶり潜在的な可能性を引き出す
Alternative Beingsのコンセプトに基づく研究・作品制作に従事
CHORDxxCODE |
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日程 | 2021年11月19日(金)・26日(金)13:00-18:00 懇親会含む |
参加費 | 2日間 80,000円(税別) |
CHORDxxCODEを含む13のセッションを年間50万円から受講できます。
2021年度、全てのプログラムに関しては こちら DMN事務局(株式会社mct) info@ddmn.jp
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