Service

サスティナブル経営

製品・サービスのライフサイクルを見直し、
サスティナビリティへの取り組みを、ブランディングとステークホルダーとの関係強化に繋げます、

私たちは限りある地球で無尽蔵の成長を続けることはできないことに気づき始めています。資源を浪費し、無制限の消費を促進し、一部の人々のみを豊かにする経済モデルには欠陥があります。これからは企業が引き起こすあらゆる影響や結果に真摯に向き合い、責任を負わなければなりません。企業は「我々の事業活動は世界をより良いものにしているだろうか?」という問いに正面から取り組む必要があります。
持続可能な未来への道を切り開くには、個人、組織、そして社会全体の行動変容が不可欠です。
そのため企業は、製品やサービスの製造から購入、利用、そして廃棄に至るまでの全てのプロセスを課題として捉え直し、ステークホルダーとともに解決策を探る活動を通じて、人々の共感を呼び、みんなで取り組みたくなるような魅力的なビジョンを提示することが求められます。
mctはワークショップとフィールドリサーチを通じて、製品・サービスのライフサイクル全体を見直し、具体的な行動変容プランを生み出します。そしてその取り組み自体が企業のブランディングと、ステークホルダーとの関係強化の好機となることをお手伝いいたします。

プロセス&アプローチ
探索の対象はフォーカスすべき製品・サービスにまつわるすべてのステークホルダーです。
製品・サービスの製造から購入・利用を経て廃棄に至るまでの彼らのゴールやジョブに着目し、自社として解決すべき問題と定義し、ステークホルダーとともに解決方法を模索します。

Step 1.
全体像の可視化(プロダクトジャーニー)

プロダクトジャーニーとは、既存の製品・サービス・企業活動のライフサイクルを中心に描かれるジャーニーマップです。製品やサービスの誕生から廃棄に至るまでの製造、流通、消費、廃棄といった各段階において関与するステークホルダー(供給者、消費者、リサイクル業者など)や、使用される素材、生成物(副産物や廃棄物)など、全てのプロセスを視覚化し、それらが社会や地球に与える影響を詳細に洗い出します。
このプロダクトジャーニーの作成は、現在直面している問題や見落としている機会を明確にし、組織全体で共有するための重要な基盤となります。
このマップを用いることで、企業はステークホルダーと共に深堀りすべきポイントについて議論を深めることができ、持続可能な製品開発とサービス提供に向けた具体的なステップを明確にすることができるようになります。

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Step 2.
問題・機会の深堀(フィールドリサーチ)

フィールドリサーチとは、インタビューや観察などの手法を用いて現場で直接データを収集する方法です。製品が作られ使用される現場の環境や人々の行動、社会的相互作用、生態系などを、インタビューや観察によって直接情報を得ることを目的としています。フィールドリサーチを行うことで、理論だけでは得られない実践的な知見を収集し、データに基づいた深い理解を得ることができます。
このプロセスを通じて得られる具体的なインサイトや生のデータは、理論と実践のギャップを埋めるのに非常に有効です。理論的なアプローチだけでは見逃しがちな現場のリアルな声を取り入れることで、より現実的で効果的な戦略を構築することができます。フィールドリサーチによって得られた知見は、製品開発やサービス改善の指針となり、企業が持続可能な成長を実現するための貴重な資源となります。

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Step 3.
行動変容デザイン(COM-Bモデル)

COM-Bモデルとは、行動変容デザインの権威であるエイミー・ブッチャー博士が提唱するフレームワークです。このモデルは、人々の行動を変容させるための要因を「Capability(能力)」「Opportunity(機会)」「Motivation(動機)」の3つの要素に分類し、それぞれが行動にどのように影響を与えるかを分析します。このCOM-Bモデルを活用し、企業が目指す行動変容を実現するための体系的な施策アイデアを開発できます。
COM-Bモデルを用いることで、ある行動を「させない要素(ブロッカー)」や「行動変容を後押しする要素(ブースター)」がどこにあるのかを詳細に特定し、行動変容を促すための具体的かつ効果的な施策を開発することが可能になります。
これらの施策の実行だけでなく、その効果を定期的に評価し、必要に応じて調整も行い、持続的な行動変容を実現し、企業が環境や社会に対してより大きなポジティブな影響を与えることを目指します。COM-Bモデルを活用した行動変容デザインは、企業が持続可能な未来を築くための強力なツールとなります。


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Step 4.
サスティナブルブランディング(心象イメージインタビュー)

心象イメージインタビューは、回答者の潜在的な思考や感情を掘り下げるための独自の手法です。単なる言語だけでは表面化しにくい、人々の深層心理や無意識下に潜む本音を引き出すことを目的としています。
この手法では、参加者にイメージやメタファーを使って自分の考えや感情を表現するよう求めます。抽象的で複雑な「サスティナビリティ」という概念について、言葉だけでは上手く説明できないニュアンスや微細なニュアンスを、比喩や象徴的なイメージを通して表出させることができます。

このようにして得られた心象イメージのデータを分析することで、顧客やユーザーがサスティナビリティをどう捉えているか、抱えている不安や期待など、言語化されにくい気持ちの本質を掴むことが可能になります。サスティナブルなブランディングを行う上で、こうした心の奥底にある本音は極めて重要な示唆を与えてくれます。
サスティナビリティ推進のためには、単に社会課題を解決するだけでなく、人々の価値観や心理に寄り添うことが不可欠です。そのためにmctでは、心象イメージインタビューを活用し、人々の真の気持ちの理解に努めています。

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