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2024.10.01

(第5回)デザイン思考を用いたビジネスデザイン [アイデア探索編]

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世界的な経営コンサルティング会社であるBooz&Companyは「新製品の66%が2年以内に失敗する」と報告しています。 イノベーション戦略コンサルであるDoblin Groupは、「すべてのイノベーションのうち、驚くべき96%が資本コストを返すことができない」と語っています。Fast Company、2012年4月4日

 

そのため、これまでにない新しい製品やサービスを発想する初期の段階では、失敗するリスクが高いことを織り込み、じっくりと1つのアイデアを練り上げるのではなく、アイデアの発散と収束を繰り返し、顧客の意見も取り入れながら、少しずつアイデアを絞り込んでいくほうが効果的と考えています。

 

 

他業界事例をインスピレーションに活用した強制発想

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最初の足掛かりとなるアイデア発想は、まっさらな状態から考えていくよりも、他業界で成功しているトレンドや面白い事例をインスピレーションとして数多くのアイデアを発散していくほうが数多くのアイデアを発想することができます。

mctでは業界を13に分割し、それぞれの業界のトレンドや面白い事例を収集・蓄積しているイノベーションソースブックを活用し、それとサービス対象者との掛け合わせで強制アイデア発想をしていきます。

イノベーションソースブックの内容としては、少し古くてわかりやすい事例だと「Uber」「Airbnb」「Ingress」「Nest」などが含まれており、テーマに合わせてアイデアの出しやすい素材をピックアップしています。

 

 

強制発想のフレームワーク

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約20個のソースブックを6つのサービス対象者と掛け合わせると、それだけで20×6=120のアイデア発想フレームワークができあがります。そのフレームをすべて埋めるように強制発想セッションを実施すると、参加者の数にもよりますが、およそ1.5時間で約400~500個のアイデアにつながります。

従来のメンバーでアイデアを考えると、どうしても業界内の細かな動きに左右されてしまったり、暗黙裡にターゲットを絞り込んでいたり、無意識のうちに発想の幅を狭めてしまう危険性があります。
そのためアイデアを考えるときには、自分がどのような思考フレームから発想しているのか客観視する術を身につけてください。

 

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