2023.10.17
Blog|知的好奇心が導くクリエイティブチームのつくりかた
こんにちは、組織デザインチームの石庭です。
mctでは7月18日〜7月21日にEX Design Week〜より良い従業員体験の実現のために働き方や組織づくりについて考える一週間〜と題してEXデザインに関するイベントを開催しました。今回のブログでは東北芸術工科大学 映像学科教授、また幅広いビジュアルのデザインを手がけるWOW株式会社顧問である鹿野さんが講演された「PLAYABLE〜『あそび』が導く新しい働き方〜」の内容を取り上げます。
今回の鹿野さんの講演では、「Playable」という要素を仕事に取り入れることで、社員のモチベーションがあがり、EXの向上にもつながっていくというようなお話を聞くことができました。では、「Playable」とはいったいどのようなことを指しているのでしょうか?
Playableとは?
「playable」とは
・知識や価値観を共有したチームであること。
・「知的好奇心」がチームが動く原動力であること。
・知的好奇心と遊び心を積み重ね「ユーモアの地図」を作っていくこと。
・「好奇心」と「遊び」に近い「美意識のコンパス」を持って目的に向かっていくこと。
を指しています。Playableな働き方を実践する上で、自分たちが向かっていく目標に対してチームでどれだけ好奇心を持って遊べるかが重要になってきます。
ここでのPlayableな働き方とは、「好奇心」「遊び」「仕事」をかけ合わせてプロジェクトの運用をしたり、遊びやゲームのデザインに含まれる要素をうまく活用することで円滑にチームワークを作ったり、好奇心をチームの中で常に作り続けることを指しています。
そこで次に、playableの考え方には欠かせない働く上での「遊び」と「好奇心」についてご紹介します。
働く中での「遊び」に必要な要素とは?
「遊び」と「仕事」は全く交わることない遠いモノ同士のように感じるかもしれません。しかし今、組織作りや働き方、働きがいを考える上で「遊び」は人のモチベーションをあげるための重要な要素になっています。
働く中での遊びを考える上でヒントになるのは
・世界の法則を作る。
・好奇心をいかに誘発させるか。
・ゴールに向かわせる意思をどう作るか。
・ムダなものといかに戯れさせるか。の4つです。
この4つのバランスが上手く取れてくることで、遊びを楽しむ感覚が生まれやすくなります。指示が少なすぎると「何をしたらいいかわからない」と路頭に迷ってしまうし、逆に指示が多すぎると「やらされている」と作業化してつまらなくなってしまいます。
これは仕事でも同じで、ウィットに飛んだ表現や少しムダのある動きなどの「遊び心」が作業に楽しさや充実感を与える可能性を秘めているのです。
「好奇心」を「知的好奇心」へ
続いて、「好奇心」についてです。「ヒトは好奇心のおかげで人間になった」という考え方があるように、日常生活をしていて「何だろう?知りたいな。」と感じることがあると思います。しかしそれだけではそのまま消費されて終わり忘れてしまいますが、「理解を深めたい」という思いに変わった時に「好奇心」は「知的好奇心」に変わります。
また、知れば知るほど何が足りないかが見えてくるので、それを補完したいと思うようになり、その後に人と共感したい、それを分かち合いたいという思いにもつながっていきます。
理解しているものと、まだ理解できていないと感じるものの間に好奇心が生まれ、そこに「知識」が加わることで「知的好奇心」へと変わっていくのではないでしょうか。
Playableな働き方の実践
WOW株式会社では、従業員に業務を直接考慮しなくても良い「社内オリジナルプロジェクト」を強く推奨しています。このアプローチは、何かを「作りたい!」という初期の情熱と遊び心を大切にしながら、組織内で個人の力や個性とチームの力を結びつけ、社会的なクリエイティビティが生まれることを目指し実践されています。
また、社内で蓄積されたアーカイブと組織内での「遊び」は、自己成長や可能性を広げるきっかけとして位置づけられ、組織の成長にも役立っているそうです。
以上が、鹿野さんが実践されている「Playable」という考え方・働き方になります。
「遊び」は知識と好奇心を結びつけることで、仕事や学びを楽しさと充実感に変える可能性のある大切な要素です。今まで通りの仕事やプロジェクトにも少しの「遊び」を取り入れることで、新たな視点を持ち込むことができるのではないでしょうか。
本プログラムのアーカイブ動画はこちらです。詳細を確認されたい方はぜひご覧ください。
またmctではEXデザインに関するさまざまなソリューションを提供しています。ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
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Makoto Ishiniwa
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