Insight Blog

2025.02.14

Blog|DMN Drinks開催レポート:デザイン人材育成の最前線から学ぶ



DMN Drinks 7 (4)
 
2025年2月3日、デザイン人材育成をテーマとしたトークイベント「DMN Drinks」を開催いたしました。
今回は、製薬業界と製造業界から、デザイン人材育成に先進的に取り組む2名の講師をお招きし、
それぞれの知見と経験を共有していただきました。
 
 

 
こんにちは! DMN事務局です。 
先日開催しましたDMN Drinksに多くの皆様にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回は、製薬業界からアストラゼネカ株式会社の内藤氏、製造業界から株式会社デンソーの山本氏をお招きしそれぞれの知見と経験を共有していただきました。
 

アストラゼネカ株式会社 内藤氏のセッションの様子

アストラゼネカ株式会社の内藤氏からは、グローバル製薬企業におけるExperience Strategy部門の役割と、デザインプロセスの取り入れ方についてお話いただきました。特に印象的だったのは、デザイン思考の「共感」についての深い考察です。どのようにすればより深い共感にたどり着くことができるだろうか?を言語化されており、「共感のレンズ」という表現でその仕組みを解説されていました。このフレームワークは新しくデザイン人材を育成していく際に非常に参考になるお話でした。IMG_naitosan

 

 株式会社デンソー 山本氏のセッションの様子

株式会社デンソーの山本氏からは、デンソーデザイン部がかかげている「HX(ヒューマン・エクスペリエンス)」という概念についての紹介と、「デザイン」という言葉の定義が広がることによる人材育成の難しさについてご紹介いただきました。
これまでは「つくり手」と「お客様」の満足を考えてきたが、これからはそれが実装される「社会全体」に配慮できるデザインを「HX」と表現し、ユーザーを中心としたステークホルダーや社会、地球環境に至るまで思いを馳せていくアプローチはとても理解しやすいフレームでした。
IMG_yamamotosan
 
 
 イベント参加者同士の交流の様子
今回のイベントで参加者から好評だったのは、トークセッションを経ての「参加者同士の交流」でした。
企業や業界によってデザイナーの役割も現在地も異なること、違う業界でも同じような課題感を抱えている人がいること、その課題をどのように対処・解決しているのか議論できたことが参加者にとっての大きな学びになったようでした。
IMG_talk
 
今後もDMN Drinksは継続してデザイン人材育成の現在地について、さまざまな企業にご登壇いただきながら議論できる場を企画していきたいと思います。もし興味のある方、登壇したい方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください!
 
 

DMNのこれからについて

当日のトークセッションの間でもご紹介しましたが、4月から新たに始まる2025年度DMN(デザインマネジメント・ネットワーク)のプログラムが公開されました。年間およそ20講座と大変ボリューミーなプログラムになっていますので、イノベーション人材の育成にご活用ください。
詳細については詳しく見るからご確認いただけます。