2024.04.25
Blog|【PHARMA CX SUMMIT 2024 参加報告イベント】PREVIEW企画 本編先出しスペシャル [Part1]
皆さんこんにちは。 Eric Freyです。
さてmctでは5月15日(水)に、私とJonathan Browneが参加した 「第11回 PanAgora PHARMA CX SUMMIT 2024」 のカンファレンス内容をメインとしたスペシャルイベント【「PHARMA CX SUMMIT 2024」参加報告イベント】を開催します。
さてmctでは5月15日(水)に、私とJonathan Browneが参加した 「第11回 PanAgora PHARMA CX SUMMIT 2024」 のカンファレンス内容をメインとしたスペシャルイベント【「PHARMA CX SUMMIT 2024」参加報告イベント】を開催します。
このブログは、そのPREVIEW企画として 「PHARMA CX SUMMIT 2024」 のカンファレンス内容を少しだけチラ見せしつつ、イベント内容の理解と当日に向けての期待を高めていただくべく、2回にわたって内容の「先出し」情報をお届けしよう、というものです。
今回、mctがスポンサーとして協賛した 「PHARMA CX SUMMIT 2024」 は、アメリカの製薬分野の専門家とITサービス企業が一堂に会し、患者と医療従事者に関する製薬分野のCXについて2日間にわたって深く掘り下げるセッションを展開しました。
mctは 「PHARMA CX SUMMIT 2024」 にスポンサーとして協賛
会場はニュージャージー州プリンストンの歴史あるホテル 「ナッソー・イン」 で開催されました。参加人数は100名ほどに制限した中、すべての参加者が同じコンテンツを共有する仕様で、比較的狭いスペースのカンファレンスだったので、参加者同士の距離が近く、自然とディスカッションも弾みました。
今回のスペシャルイベントでは、単にカンファレンス内容を要約してお伝えするだけではなく、ナッソー・インで私が感じた雰囲気を体感してもらうことを考えています。もちろん日本の製薬分野や医療分野におけるITに関連するトピックや画期的なインサイトについても、しっかりと共有させていただきますので楽しみにしていてください。
では、Part1の今回は、2日間のうちのDAY1の内容についてお伝えしたいと思います。
DAY1のメインテーマは 「患者のCX」 です。
■DAY1【PATIENT CX DAY(患者CXデー)】の 内容 「先出し」
DAY1での多くのプレゼンテーションで前提となっていたのは、他業界はもちろん製薬業界も例外なく、現在、そして将来に至るまで、“CX(カスタマーエクスペリエンス)”がとても重要な差別化ポイントになるということでした。
DAY1 Session: “Patients are the New Besties of Pharma” (患者は製薬会社の新しいベストパートナーだ)
しかしながら現状では、厳密なデータ収集と検証が必要なことや医薬品の販売から使用に至るまでの複雑な規制がある製薬業界の特性上、CXを差別化ポイントとするには少々難があります。そのため、現実的により良いCXを提供できるのかということよりも、顧客中心の考え方そのものを本当に受け入れるのかどうかという、より高いハードルがあるのもまた事実です。
ところで日本の製薬業界が抱えている、顧客中心の考え方について他業界のレベルまで「追いつく」という課題は、ある意味業界特有のものだと思われているようですが、カンファレンスのスピーカーや参加者と話をしてみると、アメリカの製薬業界でも同じような課題を抱えているとのことでした、ただし日米のコンテクストの違いから、どのような活動を追求すべきかという点に違いがあると感じました。
DAY1 Session: “Patient CX Best Practices: What’s Working? What’s Not?” Panel Discussion”
(パネルディスカッション: 患者CXのベストプラクティス 「何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか?」)
DAY1のカンファレンスでは、「顧客、つまり患者のいる場所に身を置くこと」という話題が多く出てきましたが、それはつまり、どこで患者と合法的に会うのかという話ではなく、いかに患者の視点から「重要な瞬間」を見つけることができるかが重要だということ。これは日本においても同様に重要なポイントです。例えば、複雑な情報をよりシンプルに伝えるにはどうすればよいかを考えるべきだということのようです。アメリカの製薬業界における規制環境と消費者をとりまく環境の違いから、アメリカとは異なる方法で実現することになるだろうと思われます。
では、規制の内容や文化的な違いがあるアメリカの製薬業界の考え方の中で、日本の業界でも取り入れられることはあるのでしょうか。カンファレンスの中でそれは明確に示されてはいませんでしたが、多くのプレゼンテーションの中にヒントが隠れていました。
つまり、患者にとってより良いCXとは、大規模なアクションやこれまでにないサービスの提供だけがすべてではないということ。つまり、小さくてさりげないサポートであっても、それが患者インサイトに基づくものであれば大きな力になるということです。
DAY1 Session: “Being transparent about your intentions and timely with your actions are essential aspects of building and maintaining Trust”
(自分の意図を明確にしてタイムリーに行動することこそ、信頼を築き、維持するために不可欠な要素だ)
また、これは全体最適が必要という話ではなく、個別の、ある場所での小さな経験であっても、それが患者にとってより良い経験であるなら、別の場所でもより大きな価値を生み出す可能性があるという示唆がありました。患者経験の大小が全体のペイシェントジャーニーにどのように影響するのかをヒントとすることで、差別化された患者CXを提供できるわけです。
このように規制も考え方も、使用するツールも違う環境で、製薬企業がより良い患者CXを追求する事例を目の当たりにしたことは、日本をはじめとするアジア地域でどのように取り入れるのか、あるいはどのように翻訳するのか、について考えるとてもすばらしいきっかけとなりました。
DAY1のレセプション風景
これを読まれている皆さまも、今回mctが開催する 「PHARMA CX SUMMIT 2024 参加報告イベント」 で、私たちや他の参加者といっしょに、自分の会社や製薬分野でどのように取り入れるべきかを考えるすばらしいきっかけとなれば、それはとてもうれしいことです。ぜひ、今回のスペシャルイベントに参加いただき、いっしょに業界全体のCXを高めていきましょう。
★「PHARMA CX SUMMIT 2024」 のDAY1終了後に撮影した、私とJonathan Browneの 「DAY1レビュー動画」 はこちらからご覧になれます。
→ Pharma CX Summit 2024に協賛・参加しました [Part1]
(Part2に続く)
※もしこのイベント内容にご興味がありそうな方(同部署の方、他部署のお知り合いなど)がおられましたら、ご紹介いただけると幸いです。
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Eric Frey
株式会社mct エクスペリエンスデザイナー
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