2023.09.25
Blog|[Miroアムステルダム本社事例]ハイブリッドワーク下でも強固なつながりを持つ組織になるために
こんにちは、デザインインサイトチームの小仲です。
mctでは7月18日〜7月21日にEX Design Week〜より良い従業員体験の実現のために働き方や組織づくりについて考える一週間〜と題してEXデザインに関するイベントを開催しました。開催から日も経ちましたので、ここで改めて内容を振り返り、みなさんと思い出す機会を持てればと思います。というわけで、今回のブログでは、オンラインコラボレーションツールである「miro」を提供している、miro社のGlobal Head of Employer BrandであるTajana Obenausさんが講演されたプログラムの内容ご紹介します。
従業員の多様なニーズに応えるハイブリッドワーク
世界中に拠点があり、ここ2年間で従業員は200名ほどから一気に1700名ほどにまで増えたmiro社。同じ会社で働いているからといって、従業員たちの価値観は何もかも同じというわけではありません。理想的な働き方や人との距離感、将来のありたい姿――。そのどれもが人によって違います。そうした従業員のニーズの違いに適った施策のひとつとして実施されているのがハイブリッドワークの採用です。ハイブリッドワークとは、テレワークとオフィスワークを選択して働くワークスタイルのこと。
この働き方を採用するメリットとしては、通勤時間が少なくなることでプライベートの時間が増やせることや、フレキシビリティのある働き方を採用することで、今後の社員の採用においてアクセスできる人材の幅が広くなる可能性があることなどがあげられます。一方デメリットとしては、自宅での作業が増えることで仕事とプライベートが切り離しづらくなり、逆にプライベートが仕事の侵されてしまう可能性があることや、ほかの従業員とのコラボレーションがしづらくなることが挙げられます。
チームデー/カルチャーデーで従業員間の信頼を築きあげる
体感的に、オンライン上でのコミュニケーションは、リアルでのコミュニケーションより難しいと感じる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?リアルで傍にいれば数分話すだけで済んだことが、オンラインでのチャットのやり取りだとその数倍時間がかかってしまったり、雑談などの機会が減ってしまうことで、相手の状況などを知る機会が失われたり――。こうしたテレワークが抱える「コラボレーションのしづらさ」という課題に対処するために、miro社では定期的な出社を促すチームデー/カルチャーデーというものが実施されています。
チームデーとは、週1~2回出社し、チーム内での信頼関係を築き、理解を深める日のこと。
カルチャーデーとは、社内全体のイベントを開催し、別の部署とのコラボレーションを強化する日のこと。
こうして会う機会を設けることで、従業員同士の相互理解を促し、信頼関係を醸成しているといいます。
ハブソーシャルイベントを実施し、進んで出社したいと思ってもらう
出社するからこそ得られるメリットはたしかに存在するのですが、かといって「ルールだから」と強制的に出社させるのでは、従業員のニーズを満たすことはできません。そこで、miro社ではルールで出社させるのではなく、自ら出社したいと思ってもらうための施策を実施しているといいます。その一例がmiro社のハブオフィスで実施するハブソーシャルイベントです。イベントは仕事に関わるハッカソンのようなものから、陶芸やゲームなど、仕事とはまったく関係のないアクティビティをするものまであり、全従業員が参加するものもあれば一部の従業員のみ参加するものもあります。多彩なコミュニティを社内で築くことで、組織の信頼性はより高まりが期待できます。
AMA(Ask Me Anything)で組織の透明性を確保する
従業員同士の横のつながりを築くことはもちろん、上下での信頼関係を築き上げていくことも大切です。そのためにmiro社で実施されていることのひとつがAMA(Ask Me Anything)という施策。ここでは、従業員がシニアメンバーに対してどんな質問でもすることが可能です。こうした場において、上層部の意思決定はどのような背景からなされたのかなど、一般の従業員ではなかなか知る機会がない情報も開示されることで組織の透明性が確保され、シニアメンバーへの信頼につながるといいます。また、miro社では組織の透明性を確保するために、リーダーサミットの議事録も全従業員向けに公開されていたりもするそうです。
何においても重要なのは、カルチャーを浸透させること
どんな仕事や施策を行なうにしても、まず大切なのは会社のカルチャーを全従業員にきちんと浸透させることだといいます。自分たちは何を目指すべきなのかを従業員全員が理解することで、多様な価値観を持ちつつもバラバラにはならない、ひとつの強い組織になっていく――。EXの向上を図るには、まず自分たちのビジョンやカルチャーについて考えることから始めるといいかもしれません。
以上がmiro社で実施されている主なEX施策となります。
Miro社が提供しているmiroというツールは、遠距離や非同期でのコラボレーションがスムーズに行えることがとても大きな魅力です。しかし、そうしたオンラインコラボレーションをより快適にするためのツールを提供する企業であっても、従業員間の信頼を築き、同じカルチャーを有していくためには、実際に会うことも重要だと感じているのは、とても興味深かったです。
どの施策も小規模なスケールでも実施できるものとなっているかと思いますので、EX向上に向けた第一歩として「まずやってみよう!」という気軽さで取り組まれてみてはいかがでしょうか?
※ちなみに、「まずやってみよう!」はmctのカルチャーコードのひとつです!カルチャーコードを設定したことで、mctは強い組織への一歩をすでに歩みだしている…かも?
本プログラムのアーカイブ動画はこちらです。詳細を確認されたい方はぜひご覧ください。
またmctではEXデザインに関するさまざまなソリューションを提供しています。
ご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
-
Ryo Konaka
株式会社mct エクスペリエンスデザイナー
- 組織デザイン
- CX・顧客経験
- インサイト
- グローバル
- ビジネスデザイン
- イノベーション
- デザイン思考
- 働き方
- イベント告知
- コ・クリエーション
- チームワーク
- セミナー
- 働き方改革
- ZMET
- ヘルスケア
- DMN
- covid19
- エクスペリエンスデザイン
- エスノグラフィックリサーチ
- デザイン
- 顧客中心
- futuredesign
- リモートコラボレーション
- 事業開発
- ソリューション
- 患者理解
- 製薬
- サスティナビリティ
- ワークショップ
- 患者中心
- PPI
- PSP
- SDM
- ペイシェント・セントリシティ
- オンラインワークショップ
- ギャップファインディング
- 従業員体験
- 技術開発
- 101_design_methods
- signal
- カスタマージャーニー
- エンゲージメントデザイン
- デザインリサーチ
- メソッド
- サービスデザイン
- シグナル
- トレーニング
- 機会探索
- PlayfulNetwork
- マインドセット
- COM-B
- SDGs
- サーキュラーエコノミー
- フューチャー思考
- CSA Research
- mcTV
- フューチャーデザイン
- プレイフル
- 製品・サービス開発
- フィールドワーク
- ブランディング
- メタファー
- リフレーム
- 事例
- Forrester research
- エフェクチュエーション
- カルチャーコード
- クルースキャン
- シグナル探索
- ビジネスデザインプログラム
- フレームワーク
- プロトタイピング
- CX4DX
- CultureMeetup
- PRO
- leadership
- mct labo
- デザインスプリント
- トレンドリサーチ
- ビジネスモデル
- 映像編集
- CXマネジメント
- MOT
- NELIS
- Remo
- インタラクションマップ
- デジタルエクスペリエンス
- デジタルツール
- バイアス
- ファシリテーション
- 学習
- Employeeexperience
- LGBT
- wasedaneo
- お知らせ
- インプロ
- セルフドキュメンタリー
- デザインシステム
- デザイントレンド
- デザインマネジメント
- ベンチマークリサーチ
- リーンスタートアップ
- 創造性開発
- 学習体験デザイン
- 市場調査
- 用途開発
- 経営戦略
- 資本提携