2024.10.01
Convivial Salon vol.11『組織の多様性と幸福度〜LGBTの問題から考える新時代のチームワーク〜』に参加してきました。
こんにちはmctの渡邉です。
Convivial Salon vol.11『組織の多様性と幸福度〜LGBTの問題から考える新時代のチームワーク〜』は
Letibeeの榎本さんをゲストにお招きしてNagatacho GRIDで開催されました。
今回はレポートをお届けします!
最近よく目にしたり、耳にするようになった「LGBT」。
なんとなく意味を知っているつもりでいましたが榎本さんの説明がとてもわかりやすく、ようやく正しい理解をできたように感じました。
■「ラベリングされる」経験をする
まずは参加者全員で自分自身をラベリングされるワークを実施しました。
簡単な自己紹介文をみて「きっとこの人はこんな人物だろう…」と想像だけでチームメンバーのシートへ記入します。
チーム全員分を書いたら答え合わせ。
意外とあっている部分もあれば、全然そんなことないんだけど!という部分もあり、他者の基本的な情報(年齢、居住地、職業、趣味等)をみて「きっとこんな人なんだろうな…」と無意識のうちに他人をラベリングしてしまっているかもしれないと感じ自分自身の普段の振る舞いや発言を見直していきたいと思えるワークでした。
■LGBTとは
L(レズビアン)、G(ゲイ)、B(バイセクシャル)、T(トランスジェンダー)それぞれの立場や違いを学びました。
LGBTを理解する上で重要になるのが以下の3つの基準です。
身体の性(生まれながらの生物学的な性)、心の性(自分が認識している性別)、性的対象(愛情・恋愛感情・性的欲求の対象となる性)この組み合わせによってLGBTが定義されます。
私はこれまでこの違いはっきり区別できずになんとなくしか理解できていなかったことに気付きました。
まず、身体の性を基準にした時に、心の性が一致しているのか、一致していないのかを考えます。
一致している人がシスジェンダー、一致していない人がトランスジェンダーです。
例えば、男性として生まれ、自分を男性として認識している人はシスジェンダー。
男性として生まれ、自分を女性として認識している人はトランスジェンダーとなります。
そして次に考えるのが心の性を基準にした時に、性的対象がどのような人であるかです。
心の性が男性で性的対象も男性であればゲイ
心の性が女性で性的対象も女性であればレズビアン
心の性と性的対象が異性である場合はストレート
心の性が男性女性問わず、どちらの性も対象になる人はバイセクシャルと分かれています。
例えば、タレントして活躍されているはるな愛さんは身体は男性として生まれ、性自認は女性で、性的対象は男性なのでトランスジェンダーのストレートです。(現在は性転換手術を受け、身体の性は女性となっています。)
一方、マツコ・デラックスさんは男性として生まれ、性自認も男性で(女装は趣味だそうです)、性的対象が男性なのでシスジェンダーのゲイです。
これまでははっきりと違いがわかっていなかったのでトランスジェンダーとゲイの違いをもし誰かに聞かれていたら答えられなかったと思いますが、今回のサロンをきっかけに3つの基準を元にして説明ができるようになりました。
■病気があることを言い出せない人とその上司
次に目線を変えて他人の気持ちに寄り添うワークを行いました。
内容は「発作が起きてしまうと仕事に支障がでてしまうような持病があるけれど、職場には言い出せずに働いている人とその上司」という設定で彼らの気持ちになってみるというものです。
言い出せない従業員としては…
・休みやすい雰囲気を作って欲しい
・発作になるとどうしても仕事ができない、サボっているわけではないのに…。
・打ち明けたいけれど仕事に影響が出そうだから(ちゃんとした仕事を任せてもらえない、辞めさせられるかもしれない等)言うのが怖い
・打ち明けるほうが迷惑なのか、打ち明けないほうが迷惑なのか
上司としては…
・本当にそんなに体調不良になるのかな、しばらく休んだほうがいいんじゃないのか
・もし病気なら遠慮せず言ってくれたらいいのに
・大事な仕事は任せられない
・採用失敗かな、他の人を雇ったほうがいいのかな
というような意見がでて、両者の間に大きな溝があることが明確になりこれを埋めるためには双方の努力が必要であるように感じました。
この溝と同じことがLGBTにも言えるのではないでしょうか。
自分がLGBTであることを抱えて言い出せずにいる人とその周囲の人に置き換えると、どちら側にも壁のようなハードルが存在しているように思います。まずは見て見ぬふりをやめてハードルがあることを認識し、しっかりとハードルを見つめると次のアクションを起こせるようになるのではと感じました。
私自身、今回のサロンに参加するまではどこか他人事のような感覚がありましたが、より身近なテーマとして考えるようになりました。LGBTに限らず、ダイバーシティを受け入れる、進めていく中で自分も他者も認め合えるようなマインドをいつも携えていたいと改めて感じた時間でした。
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Saki Watanabe
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