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2024.10.01

あなたの企業は、世界でどのように見られていますか?

 

こんにちは。mctの草薙です。

 

昨年9月に開催されたDMN「グローバルマネジメント」セミナーにおいて、講師の一橋大学大学院・名和先生が「グローバル経営を巡る10の課題」で、以下の課題を挙げられていました。

「グローバルに訴求すべき自社ならではの経営理念(コーポレート・バリュー、DNA)は何か?それをグローバル規模でグループ内外のステークホルダーにいかに訴求するか?」

この課題を解決する取り組みの一つが「グローバルデザインマネジメント」です。

 

 

既に多くの日本企業がグローバル市場への対応を強いられる中、グローバルに向けたメッセージ発信、ブランディングは、海外資本の企業と比べて、決して上手くいっているとは言えないのが現実で、今後、各企業がどのような考え方とやり方で、グローバルデザインマネジメントを行っていくかは大きな課題となります。(日本企業すべて、とは言いませんが・・皆さんの企業はどうでしょう?)

 

名和先生のお話では、グローバル展開の考え方として、グローバルでの一貫性とローカルでの適応力を両立する「トランスナショナル・モデル」を紹介されていました。

さらに、グローバルでの集約とローカルへの適応のどちらに注力するか?という視点ではなく、それぞれの国の相違性や類似性を認識した上で、ローカルの成果を、他のローカルにスピーディーに展開できるように知識化、仕組み化し、差異を活用するという考え方も推奨されていました。

 

mctが考える、あるべきグルーバルデザインマネジメントはブランドの世界観の訴求において、まさにグローバルな一貫性とローカルでの適応力を高いレベルで両立し、スピーディーに展開できる「グローバルデザインマネジメント」です。

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基本的には以下の手順で進めていきます。

 

1.グローバルデザインアセスメント診断を通じて、業界内のベンチマークすべき企業、競合企業と共に現状のデザインマネジメントレベルを把握する。

 

2.グローバルに訴求すべき自社ならではの経営理念(コーポレート・バリュー、DNA)の再確認。顧客に提供する他社と差別化された価値は何か?を確認する。

 

3.関係するそれぞれの国の顧客やコンテクストを理解する。

 

4.グローバルでの一貫性とローカルでの適応力の両立を前提に、最適なグローバルデザインマネジメントを定義し、自社のマネジメントレベルと事情を鑑みた上で現実的なマイルストーンを設定する。

5様々な環境の変化に対応できるグローバルデザインマネジメントの手法とマネジメントツールの開発を行う。

 

いきなりアップルやスターバックスのように理想的な「グローバルデザインマネジメント」を実現することは困難ですが、自社ならではの価値を認識し、それが顧客に誠実に伝わるように着実に進めていくことが大切です。

 

まずは、「グローバルデザインマネジメント」という視点で、客観的にアセスメントし、自社のおかれている状況をきちんと把握することから始めてみませんか?

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