Insight Blog

2024.10.01

エクストリームに学ぶリフレーミング。

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こんにちは、mctデザインインサイトユニットの小泉です。

仕事柄、何百人もの人にインタビューしてきたのですが、そうするといろんな変わった人に出会います。最近も、ある主婦の方のご自宅に取材でお伺いしたら、広くてキレイな大理石の玄関にブルーシートが敷き詰められていました。ちょっと動揺しましたが、「だって玄関に砂とかホコリがたまるの、嫌やんか。シート敷いといたら、汚れてもバッ!とはたいたらすぐキレイになるやんか」と主婦は言いました。「台所のレンジフードの紙のフィルターあるやろ、汚れたらはがして捨てるやつ。あれを見て、玄関にシート敷いたろと思った」とも言っていて、すごい人だと思いました。

普通は、「玄関に砂やホコリがたまるのイヤだな」と思っていても、「玄関は多少汚れるものだ」と受け入れ、せいぜいまめに掃除をして終わりではないでしょうか。あとは、よりラクにキレイにするためのお掃除グッズを買ったりして工夫したりするんだと思います。「玄関は汚れるもの、そして汚れたら掃除するもの」という考えに捉われると、「汚れ」をあきらめ、「いかにうまく掃除をするか」という方向に目が行きがちです。

先ほどの主婦の人がすごいのは、「玄関は汚れても仕方ない」とあきらめないところです。そうした従来の考え方の枠組みを外し、さらに他のカテゴリ(レンジフードの紙のフィルター)と比較し、ヒントを得ることで、普通の人が思いもつかないようなアイデア(ブルーシート)が出てくる、それを目の当たりにしたような気がしました。

まるでネタのようなこの事例に私たちが学ぶべきは、普段いかに何かに捉われて物事を見ているか、ということです。つまり、私たちは無意識のうちに何かの枠を自らに課してしまい、自らモノの見方を狭めてしまっているんだな、ということをこの事例は物語っています。

mctのギャップファインディングは、このような「暗黙の前提」というべき枠組みを認識し疑うことで、問題解決の視点を大きく広げてくれるメソッドです。この主婦の人のように「あたりまえ」と思っている枠組みを超えた問題解決の手法がないか、とお困りの方、ぜひお問い合わせください。

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