Insight Blog

2024.10.01

運動とうつ病の関係性

こんにちは。mctの合田です。
先日、セミナーに参加した際に「脳を鍛えるには運動しかない」という書籍を知り、読んでみました。
 
※著者はレイティ,ジョン J.(Ratey,John J. 医学博士。ハーバード大学医学部臨床精神医学准教授。マサチューセッツ州ケンブリッジで開業医としても活躍。
 

下記、Amazonより引用:
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アメリカ・イリノイ州のとある学区では、朝の授業の前に「0時間体育」の試みを始めたところ、参加する生徒の成績が上がりました。しかも、0時間目の直後に受けた1時間目の教科にとくに顕著な効果が現れたのです。その理由は──予想もしなかった運動と脳の関係にありました。
運動すると気分がスッキリすることは誰でも知っています。けれどもなぜそうなるのかわかっている人はほとんどいません。本書は「運動と脳」の関係に神経科学の視点から初めてしっかりとメスを入れ、運動するとなぜ学習能力が上がるのか──のみならず、ストレス、不安、うつ、ADHD、依存症、ホルモン変化、加齢といった人間の生活・人生全般に影響を及ぼすのか、運動がいかに脳を鍛え、頭の働きを取り戻し、気持ちを上げるかを解き明かします。
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かなりシンプルに説明すると、運動することによって、うつ症状が改善された、など科学的な視点から述べられています。
 
例えば、うつ病の患者さんに、心拍数をある一定の数値まで上げた状態で運動をするように指導したところ、薬を飲むのと同じ効果が得られたというものでした(個人差があると思います)。運動をすることで、ドーパミン(気持ちを前向きにし、幸福感を高める。やる気と集中力を統括している)を放出し、セロトニン(自尊心を保つために必要で、気分や行動を調整する)やエンドルフィン(体の痛みを和らげる。いわゆるランナーズハイにさせるもの)が増えるとの記載がありました。
また、運動方法も、最大心拍数の60%~65%で週に4回、30分~1時間の有酸素運動をする、などやり方や事例が具体的に書かれており、「運動したくなった」というレビューが多いのが印象的な本です。
 
mctは、今年6月に、うつ病の患者さんの復職・再就職支援サービスを展開しておられるリヴァさん、家族支援サービスを展開しておられるベータトリップさんと、患者ジャーニーマップ作成ワークショプを開催しました。私も、うつ病を克服され、社会復帰された方にお話を伺う機会がありました。
 
うつ病の患者さんの中には外出が困難な方もいます。が、この書籍には「外出が困難な患者さん」など症状が重い患者さんへの運動方法も記載されていました。もしかしたら、私たちは「患者さんは運動が困難」という思い込みがあるかもしれません。
 
mctでは、ギャップファインディングというサービスをご提供しています。
 
「うつ病」をテーマにして「暗黙の前提」を紐解いていく《ギャップファインディング体験ワークショップ》というサービスもご準備しています。参加していただくと、うつ病に関して具体的にどんな暗黙の前提があるのかよく理解できると思います。ワークショップの資料もご用意していますので、ぜひお問い合わせください。
 
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◆ギャップファインディングやインサイトのお問い合わせ・資料請求はこちらから◆
http://mctinc.hs-sites.com/Gapfinding_Insight
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