2025.05.14
Blog|音楽フェスでの取り組みから考えるプロダクトジャーニー

春から夏にかけて、全国各地で盛り上がる音楽フェス。大好きな音楽に身を任せ、自然の中で過ごす時間は、かけがえのない体験です。
でも、そんな楽しいフェスにも「環境負荷」という影があることを、私たちは忘れてはいけません。
最近では、環境への配慮を強く打ち出すフェスも増えてきました。中でも注目したいのが、「リサイクル素材を使った製品」の活用です。
音楽と地球を愛する人たちがつくる、サステナブルな新しい文化の一例を紹介しながら、プロダクト・ジャーニーの視点で考えてみましょう。
廃棄テントから生まれたサステナブルドレス
グラストンベリー・フェスティバルでは、サステナビリティへの取り組みの一環として、リサイクル素材を活用したプロジェクトが進められています。 特に注目されたのが、廃棄されたテントを再利用したファッションアイテムの制作です。
2024年、イギリス・ブリストル在住のファッションデザイナー、アリス・ボウエン=チャーチル氏は、グラストンベリー・フェスティバルを含む英国の音楽フェスティバルで放置されたテントを再利用し、サスティナブルなドレスを制作しました。 このドレスは、ロンドン・ファッション・ウィークの「Oxfam Style for Change」キャットウォークで披露され、モデルで女優のユニス・オルミデ氏が着用しました。 ドレスには、フェスティバル参加者が縫い込んだメッセージも含まれており、廃棄物の再利用と個人の思いが融合した作品となっています[Festival tents used to make Fashion Week dress(BBC)]。
2024年、イギリス・ブリストル在住のファッションデザイナー、アリス・ボウエン=チャーチル氏は、グラストンベリー・フェスティバルを含む英国の音楽フェスティバルで放置されたテントを再利用し、サスティナブルなドレスを制作しました。 このドレスは、ロンドン・ファッション・ウィークの「Oxfam Style for Change」キャットウォークで披露され、モデルで女優のユニス・オルミデ氏が着用しました。 ドレスには、フェスティバル参加者が縫い込んだメッセージも含まれており、廃棄物の再利用と個人の思いが融合した作品となっています[Festival tents used to make Fashion Week dress(BBC)]。
テントのライフサイクル:廃棄から再創造へ
このプロジェクトは、プロダクトライフサイクルの観点から見ると、以下のような流れになります。
1. 使用後の廃棄: フェスティバル終了後、多くのテントが放置され、廃棄物となります。
2. 回収と選別: Oxfamなどの団体がこれらのテントを回収し、再利用可能な素材を選別します。
3. 再設計と制作: 選別されたテント素材を用いて、新たな製品(この場合はドレス)をデザイン・制作します。
4. 新たな価値の創出: 完成した製品は、ファッションショーなどで披露され、廃棄物が新たな価値を持つ製品へと生まれ変わります。
このような取り組みは、私たちに「廃棄物」とされるものの可能性を再認識させてくれます。 音楽フェスティバルの楽しさと、環境への配慮は両立可能であり、創造的なアプローチによって新たな価値を生み出すことができるのです。
1. 使用後の廃棄: フェスティバル終了後、多くのテントが放置され、廃棄物となります。
2. 回収と選別: Oxfamなどの団体がこれらのテントを回収し、再利用可能な素材を選別します。
3. 再設計と制作: 選別されたテント素材を用いて、新たな製品(この場合はドレス)をデザイン・制作します。
4. 新たな価値の創出: 完成した製品は、ファッションショーなどで披露され、廃棄物が新たな価値を持つ製品へと生まれ変わります。
このような取り組みは、私たちに「廃棄物」とされるものの可能性を再認識させてくれます。 音楽フェスティバルの楽しさと、環境への配慮は両立可能であり、創造的なアプローチによって新たな価値を生み出すことができるのです。

プロダクトジャーニーマップという考え方
私たちはこのような製品の人生(ライフサイクル)を可視化するデザインアプローチ手法を「プロダクトジャーニーマップ」と呼んでいます。プロダクトジャーニーマップとは、製品のライフサイクルにおいて関与する様々なステークホルダーを可視化し、それぞれがどのような影響を与え合っているかを理解するためのツールです。このマップを通じて、自社製品が市場に出るまでのプロセスを理解し、その過程でサステナビリティをどのように取り入れるかを具体的に考えることができます。
プロダクトジャーニーマップ体験ワークショップ
mctでは、プロダクトジャーニーマップを作成するワークショップを不定期で開催しています。テーマとして「Tシャツ」を取り上げ、「綿の栽培」から「廃棄」までのプロセスを通じて関わるステークホルダーを深く理解し、サステナブルなビジネスモデルの構築を学びます。「Tシャツ」を自社のプロダクトに置き換えた場合をイメージしながら、実践的な学びを得ることができます。
Tシャツのプロダクトジャーニー

プロダクトジャーニー体験ワークショップは、オンライン・オフラインの両方で実施可能です。社内研修としてご活用いただくことも増えていますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。
プロダクトジャーニー体験ワークショップは、オンライン・オフラインの両方で実施可能です。社内研修としてご活用いただくことも増えていますので、ご興味のある方はぜひご連絡ください。
さらに詳しく知りたい方のために、
・使用するシート・カード・アイデア発想ツール
・当日のアジェンダやレクチャー資料
・過去のワークショップの様子
などを確認できるMiroボードをご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
さらに詳しく知りたい方のために、
・使用するシート・カード・アイデア発想ツール
・当日のアジェンダやレクチャー資料
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Satoshi Kageyama
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