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2024.10.01

Culture Meet up vol.2 南米エクアドルと日本の「空虚感」の差 Difference in Emptiness between Equadore and Japan

国をまたがって文化の違いを語り合う「Culture Meet up」。今回は、南米エクアドルから日本に来られているJoさんと語り合いました。Joさんはエクアドルでエコ関連のビジネスを立ち上げられていて、同ビジネスに磨きをかける目的で一橋大学ビジネススクール(ICS)に入学、その学習の一環として、現在、同大学とリレーションのあるmctでインターンシップをされているという訳です。

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一つの面白かった話題は、「にぎやかさ」のお話。家で家族が集まるとき、また職場でも、エクアドルではにぎやかだと言う。家では大きな声で話し合い、職場でも音楽がかかる中、はっきりとした声でディスカッションし合う。mctのオフィスでは小声で話をしているとのこと(笑)。にぎやかさは聴覚だけでなく、視覚にも及ぶ。エクアドルではいろいろな色の壁やオブジェで囲また生活で、視覚的にもにぎやか。

そういった喧騒のない日本での生活を振り返ると、少し「空虚」な感覚があるとのこと。明確なネガティブな感情ではないが、少し寂しさのある感覚だそうです。日本のアパートの部屋は白い壁に囲まれており、視覚的にも空虚感があるそうだ。
もう一つの面白かった話題は、商品のバラエティのお話。日本ではとにかく商品の種類が多い。「青色のペン」ひとつをとっても、ロフトの文具コーナーに行けば十種類を超える青色のペンが選択肢に挙がる。珍しいものを探すときは良いのだが、日常品を探すときはストレスを感じるとJoさんは語る。Joさんにとって、そんなにモノの種類は必要ないようです。

日本人ならどう感じるだろう。青色のペンが一種類だけの文具売り場(極端な例だが)。多くの魅力的な商品から自分にピッタリのデザインの商品を選ぶことに慣れている我々は、そこに物足りなさを感じるだろう。

エクアドル共和国の首都キトは標高2800mの高地に位置しており、山々と青い空に囲まれている。車を数時間走らせれば、素晴らしい自然に浸れる場所に着く。一方、ナイトプールが日本の都市部ではブームになってきているが、そのナイトプールの特徴は、人工的に整備され、刺激的なコンテンツとして調整されていることにあるとも言えるだろう。ここにも、日本とエクアドルにおける差が確認できる。

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今回のお話をまとめると、にぎやかさに慣れているエクアドル人にとって静かな場所は空虚。あふれんばかりのモノや情報に慣れている日本人にとってそれらの少ない場所は空虚。国によって刺激の濃淡が異なり、それによって「空虚感」の在り方も異なるというインサイトが得られたという訳です。

グローバル・インターネット・エスノグラフィ <日本にいながら、各国の深いインサイトを獲得する>
 ⇒ http://mctinc.hs-sites.com/global_internet_ethnography

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