2023.09.13
Blog|新規ビジネスのための「機会探索」のご紹介
皆さんがもし、まだ世の中にない新しいビジネスを考えることになったら、何を起点に考えますか?
また、事業のテーマやアイデアをどのようにして探し出しますか?
今回のブログでは、弊社のビジネスデザインのサービスメニューの1つである、「新規ビジネスの機会探索」について、その概要と主な支援内容についてご紹介させていただきます。
はじめに: 事業テーマと事業アイデアの位置づけ
新規事業開発は、初めに考えた「事業アイデア」だけでうまく進むことはほとんどありません。そのため、試行錯誤やリサーチを繰り返す中で学び、ピボットしながら事業アイデアの質を高めていくことが重要になります。mctでは、学びを蓄積して質を高めていくために、事業アイデアをいきなり考えるのではなく、まずは事業アイデアを探索する領域として「事業テーマ(=何を対象に、どのような価値を提供するのか)」の設定をお勧めしています。
そして、設定した「事業テーマ」に紐づく事業アイデアを創出し、その仮説構築 〜 検証 〜 学習のサイクルを回して学びを蓄積し、 次の事業アイデア発想に活用することが可能になります。
事業テーマを細分化し、機会を探すための「ビジネスオポチュニティマップ」
一般的に、事業創出において最も大きなリスクは「誰も欲しくないものを作ること」と言われています。新しい事業やサービスや商品を考える際、どうしてもソリューションの考案に目が行きがちですが、 その前提として「 ソリューションが対象としているのは、解決に値する課題なのか?」「ソリューションを利用したいと感じる顧客は本当に存在するのか?」 を検証してからアイデアの具現化を進めることで、事業が失敗するリスクを軽減させることができます。
このためにすべきことは、事業テーマの領域を設定した後、それを細分化しながら課題や既存のソリューション、そして顧客の存在を調べることです。「ビジネスオポチュニティマップ」は、これを可能にするツールの一つです。
まず、市場を細分化するための「軸」を設定した上で既存事例やトレンドの探索を繰り返し行い、マップをブラッシュアップしていきます。そして、マップの中の未充足のニーズ(=想定されるニーズと既存ビジネスとの間のギャップ)がないかを探索し、そのギャップを埋めるための事業アイデアを思いつくままに考えます。そのため、マップを完成させるプロセス自体が一種のアイデア創出であるとも言えます。発想した事業アイデアは、適宜設定したビジネスモデルの要素に沿って具体化をしていきます。
~ 実プロジェクトにおける主なご支援方法 ~
mctの経験豊富なファシリテーターが適切な「軸」出しや課題の言語化、事例探索をサポートします。貴社メンバーが伴走しながら事例やトレンド探索を行なうことで、既存の取り組みに捉われない新しい視点を取り入れたリサーチが可能となります。領域に対する理解を深める目的で、必要に応じて有識者へのヒアリングなどを実施することも可能です。
また、ワークショップ形式でアイデア出しのファシリテーションを行ない、アイデア創出をサポートします。弊社のメンバーもチームに混ざりながらセッションに参加することで、貴社特有の視点への偏りを防ぎ、より幅広い観点からアイデアを出すことが可能になります。
機会探索のステップ
先ほど紹介をした「ビジネスオポチュニティマップ」の作成を含め、機会探索では主に以下の4つのステップによって進めます。可能性のある「領域」をいくつか設定した上で、各領域にどれくらいポテンシャルがありそうか探索をしながら目途をつけ、より自社として取り組む意義のあるものから優先的に選んでいきます。そのプロセスは、言わば大きな岩山の中から、宝石を発掘する工程に似ているとも言えるでしょう。
STEP 1:仮の事業テーマを設定する(探索したい領域を選ぶ)
STEP 2:枠組に沿って事業テーマを細分化する(マップを作成し、探索対象となる領域をリサーチする)
STEP 3:事業アイデアを発想する(リサーチ結果をもとに、仮説を作る)
STEP 4:事業テーマ/事業アイデアを優先順位づけする(仮説を評価し、掘り進める領域の優先順位を付ける
上記があくまで基本のプロセスですが、多くの場合はプロジェクトの目的や状況によって適宜、アレンジを加えながら進めていきます。機会探索の後、事業アイデアをより具体化した上でターゲット顧客・課題・価値の検証を行ないたい場合や、MVP開発まで実施したい場合も、ご要望に応じてご支援が可能です。
mctの「機会探索」の進め方や各ステップについてさらに詳細に知りたい方は、下記のページより資料のダウンロードが可能です。
最後に:「機会探索」メニューを導入するメリット
mctの「機会探索」メニューは伴走型の支援であり、貴社の新規ビジネス開発へ導入する上で、以下のようなメリットがございます。
● プロセスやメソッドに精通したmctがファシリテーションをリードすることで、新規事業担当者がプロセスを考える負荷を軽減し、よりアイデアの中身に集中できるようになる。
● mctが外部ブレーンとなることで、貴社だけでは足りない情報や観点、リソース等を補強し、既存の取り組みに捉われないアプローチを取りやすくなる。
● 伴走しながら事業テーマやアイデアを一緒に考えることで、プロジェクトを進める上での推進力や安心感を得ることができる。
少しでもご興味を持たれた方、貴社における新規事業開発や関連の取り組みの中で抱えられている課題感とマッチしていると感じた方、mctと一緒に新規事業の機会を見つけてみませんか。
是非、こちらのフォームからお気軽にお問い合わせくださいませ。
本ブログが、みなさまのプロジェクトに何かお役に立てたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!
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Kengo Arai
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