2025.05.23
Blog|日常にひそむGood CX “つい選んでしまう” 体験のしかけ

mctのnote連載「Good CX」では、日常の中で出会った体験のなかから
「ちょっとした気づき」や「思わず動きたくなった理由」を掘り下げています。
今回は、予約や購買といった日常の“選択の場面”に注目し、2つのGood CXをご紹介します。
今回は、予約や購買といった日常の“選択の場面”に注目し、2つのGood CXをご紹介します。
日常の中のCXに目を向ける
こんにちは!mctの田岡です!
皆さんは最近、思わず「これ、いいな」と感じた体験はありましたか?
私たちmctでは、日々の暮らしの中で出会う“ちょっとした心地よさ”や“印象に残った出来事”に注目し、
それを「Good CX」としてnoteで発信しています。
皆さんは最近、思わず「これ、いいな」と感じた体験はありましたか?
私たちmctでは、日々の暮らしの中で出会う“ちょっとした心地よさ”や“印象に残った出来事”に注目し、
それを「Good CX」としてnoteで発信しています。
CX(顧客体験)というと専門的に聞こえるかもしれませんが、実は誰もが日常的に体感しているもの。
だからこそ、「生活者のリアルな視点」で見つめることが大切だと考えています。
今回は「ニンテンドーミュージアムと大阪万博に見る“混雑度表示のデザイン”」と「SNS上の「Amazon広告」アプローチ」の2つの記事をご紹介します!
ニンテンドーミュージアムと大阪万博の“混雑度表示のデザイン”
チケットの抽選申し込みや日時指定の予約において、
「どの時間帯にしよう?」という迷いを、直感的に解消してくれた体験です。
「どの時間帯にしよう?」という迷いを、直感的に解消してくれた体験です。
ニンテンドーミュージアムの入館チケットの申し込みは抽選制であるにも関わらず、
「各時間帯の混雑状況」が一目でわかるようになっていました。
「各時間帯の混雑状況」が一目でわかるようになっていました。
混雑度すら楽しげに可視化されていると、少しでも確率を高めようとついつい考え、
応募すること自体がちょっと楽しい体験になっているように感じました。
大阪万博でも同様に、来場予約画面では混雑度が可視化されています。
応募すること自体がちょっと楽しい体験になっているように感じました。
大阪万博でも同様に、来場予約画面では混雑度が可視化されています。
こうした混雑度表示は、行動変容のデザインと言えるのではないでしょうか。
注目したいポイントは以下の通りです:
〇混雑状況がひと目で伝わる視覚的なデザイン(色・表情アイコン)
〇自分で選べたという納得感
〇“混雑を避けたい”来場者の気持ちに寄り添いながら、混雑緩和の恩恵を受けられる工夫
“どこにする?”という選択を、不安から楽しさに変えてくれる体験でした。
ユーザーの行動を無理なく後押しするUI設計のヒントが詰まっています。
noteはこちら⇒ https://note.com/mctinc_goodcx/n/n01bce1f437ee
注目したいポイントは以下の通りです:
〇混雑状況がひと目で伝わる視覚的なデザイン(色・表情アイコン)
〇自分で選べたという納得感
〇“混雑を避けたい”来場者の気持ちに寄り添いながら、混雑緩和の恩恵を受けられる工夫
“どこにする?”という選択を、不安から楽しさに変えてくれる体験でした。
ユーザーの行動を無理なく後押しするUI設計のヒントが詰まっています。
noteはこちら⇒ https://note.com/mctinc_goodcx/n/n01bce1f437ee
ついつい買ってしまいそうになるSNS上の「Amazon広告」アプローチ
続いてご紹介するのは、SNS上で表示された「Amazon広告」の体験です。

SNSを見ていたとき、目に留まったAmazonの広告。
筆者が面白いと感じたのは、表示される商品が「欲しいもの」や「欲しかったもの」ではなく、「欲しそうなもの」であったことでした。
レコメンド自体は閲覧・購入履歴に基づいており当然のことではあるものの、
“お祭りの屋台”のような感覚で、つい覗きたくなる感情が湧いたそうです。
広告からはAmazonアプリにディープリンクで遷移し、ログイン状態のまま該当ページへアクセス。
加えて、ログイン後に表示されるアカウントアイコンがまるで手を振って出迎えてくれるような動きをしていたことも、
ほんの少しの“遊び心”として体験全体の心地よさにつながっていたと述べられています。
注目したいポイントは以下の通りです:
〇Amazonからのおすすめ商品が、「自分の欲しそうなもの」を絶妙に狙ってくる体験
〇SNS広告 → アプリ → 商品ページへのスムーズな導線
〇「手を振るアカウントアイコン」など、ちょっとした遊び心を感じさせる演出
広告から始まった体験でしたが、“なんとなく”から“自分で選んで買う”へ自然につながるUXが感じられました。
売る側の都合ではなく、受け手の気分や行動にそっと寄り添う設計が、印象に残る体験となっていました。
noteはこちら⇒ https://note.com/mctinc_goodcx/n/nc449900ac634

SNSを見ていたとき、目に留まったAmazonの広告。
筆者が面白いと感じたのは、表示される商品が「欲しいもの」や「欲しかったもの」ではなく、「欲しそうなもの」であったことでした。
レコメンド自体は閲覧・購入履歴に基づいており当然のことではあるものの、
“お祭りの屋台”のような感覚で、つい覗きたくなる感情が湧いたそうです。
広告からはAmazonアプリにディープリンクで遷移し、ログイン状態のまま該当ページへアクセス。
加えて、ログイン後に表示されるアカウントアイコンがまるで手を振って出迎えてくれるような動きをしていたことも、
ほんの少しの“遊び心”として体験全体の心地よさにつながっていたと述べられています。
注目したいポイントは以下の通りです:
〇Amazonからのおすすめ商品が、「自分の欲しそうなもの」を絶妙に狙ってくる体験
〇SNS広告 → アプリ → 商品ページへのスムーズな導線
〇「手を振るアカウントアイコン」など、ちょっとした遊び心を感じさせる演出
広告から始まった体験でしたが、“なんとなく”から“自分で選んで買う”へ自然につながるUXが感じられました。
売る側の都合ではなく、受け手の気分や行動にそっと寄り添う設計が、印象に残る体験となっていました。
noteはこちら⇒ https://note.com/mctinc_goodcx/n/nc449900ac634
“いい体験”に気づける視点を
今回のご紹介した2つの体験に共通していたのは、
“こうしてください”ではなく、「自分から動きたくなる」ように促してくれる設計でした。
●混雑度をやさしく伝えて、選ぶのが楽しくなるチケット予約
●広告から購入までの流れを、迷わせずに導いてくれるUI
どちらも、一見目立たない体験ですが、読み進めていくと、
その背後にある「ユーザーの気持ちの動き」が自然と伝わってきます。
“こうしてください”ではなく、「自分から動きたくなる」ように促してくれる設計でした。
●混雑度をやさしく伝えて、選ぶのが楽しくなるチケット予約
●広告から購入までの流れを、迷わせずに導いてくれるUI
どちらも、一見目立たない体験ですが、読み進めていくと、
その背後にある「ユーザーの気持ちの動き」が自然と伝わってきます。
mctのnote連載「Good CX」について
mctのnote連載「Good CX」は、メンバーが実際に体験した“よかったこと”を起点に、
「なぜ印象に残ったのか?」「どんな工夫があったのか?」を生活者視点でひもとくシリーズです。
「気軽に読めるのに、どこか深い。」
読んだ人が「自分もこんな体験あったかも」と思ったり、
「自分の仕事にも活かせそう」と感じたりする、小さな気づきを目指しています。
おかげさまで、この連載は約1年半続き、累計1万ビューを突破しました。
今後も日常の中にあるCXのヒントをお届けしていきます。
「なぜ印象に残ったのか?」「どんな工夫があったのか?」を生活者視点でひもとくシリーズです。
「気軽に読めるのに、どこか深い。」
読んだ人が「自分もこんな体験あったかも」と思ったり、
「自分の仕事にも活かせそう」と感じたりする、小さな気づきを目指しています。
おかげさまで、この連載は約1年半続き、累計1万ビューを突破しました。
今後も日常の中にあるCXのヒントをお届けしていきます。
前回のブログでは、「ワイヤレスイヤホンの体験」 と 「デジタル×回転寿司の体験」をご紹介しました。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
まだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
気持ちの動きに隠れたインサイト
Good CXの記事を読んでいると、メンバーが体験した出来事を通して、
「どんな気持ちになったのか」までが自然と伝わってきます。
「これ、いいかも」「選べるってちょっと楽しい」
そんな感情の動きも、インサイトのひとつですよね。
こういった体験の中には、 日々の業務の中では気づきにくい組織変革の兆しが隠れていることもあります。
インサイトの探索やCXに関する取り組みにご関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に田岡までご相談ください。
「どんな気持ちになったのか」までが自然と伝わってきます。
「これ、いいかも」「選べるってちょっと楽しい」
そんな感情の動きも、インサイトのひとつですよね。
こういった体験の中には、 日々の業務の中では気づきにくい組織変革の兆しが隠れていることもあります。
インサイトの探索やCXに関する取り組みにご関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に田岡までご相談ください。
-
-
Ryuto Taoka
株式会社mct イノベーションコンサルタント
- 組織デザイン
- CX・顧客経験
- インサイト
- グローバル
- ビジネスデザイン
- イノベーション
- イベント告知
- デザイン思考
- 働き方
- コ・クリエーション
- チームワーク
- セミナー
- ヘルスケア
- 働き方改革
- 顧客中心
- ZMET
- サスティナビリティ
- DMN
- covid19
- futuredesign
- エクスペリエンスデザイン
- エスノグラフィックリサーチ
- デザイン
- 患者理解
- 製薬
- リモートコラボレーション
- ワークショップ
- 事業開発
- 患者中心
- PPI
- PSP
- SDM
- ソリューション
- ペイシェント・セントリシティ
- オンラインワークショップ
- ギャップファインディング
- signal
- カスタマージャーニー
- 従業員体験
- 技術開発
- 101_design_methods
- エンゲージメントデザイン
- デザインリサーチ
- ブランディング
- メソッド
- サービスデザイン
- シグナル
- トレーニング
- 機会探索
- PlayfulNetwork
- マインドセット
- COM-B
- SDGs
- サーキュラーエコノミー
- フューチャー思考
- CSA Research
- mcTV
- フューチャーデザイン
- プレイフル
- 事例
- 製品・サービス開発
- フィールドワーク
- メタファー
- リフレーム
- Forrester research
- エフェクチュエーション
- カルチャーコード
- クルースキャン
- シグナル探索
- ビジネスデザインプログラム
- フレームワーク
- プロトタイピング
- CX4DX
- CultureMeetup
- PRO
- leadership
- mct labo
- デザインスプリント
- トレンドリサーチ
- ビジネスモデル
- 映像編集
- CXマネジメント
- MOT
- NELIS
- Remo
- お知らせ
- インタラクションマップ
- デジタルエクスペリエンス
- デジタルツール
- バイアス
- ファシリテーション
- 学習
- Employeeexperience
- LGBT
- wasedaneo
- インプロ
- セルフドキュメンタリー
- デザインシステム
- デザイントレンド
- デザインマネジメント
- ベンチマークリサーチ
- リーンスタートアップ
- ロードマップ
- 伴走型支援
- 創造性開発
- 学習体験デザイン
- 市場調査
- 測定
- 用途開発
- 経営戦略
- 資本提携