2025.11.04
Series|ゲームフルCX 第3回 ―ノーコードで、カスタマーや従業員にゲームのような体験を!

ゲームフルな顧客体験を実現するツール「Drimify」の概要を紹介します。カスタマイズ性・分析機能の要点と、実際の活用例もあわせて解説します。
こんにちは!mctのEricです。ゲーミフィケーションを使ったCX向上に関するシリーズの第3弾です。
第1弾では「ゲーミフィケーションの現状と、mctがなぜゲーミフィケーションについて興味を持っているのか」についてお話ししました。第2弾では「ゲームフルな顧客体験を分析・設計するためのフレームワーク」をご紹介しています。
第3弾となる今回は、実際にゲームフルな顧客体験(CX)を提供するための、使いやすいツールをご紹介します。
デジタルファーストの世界における「注目」と「エンゲージメント」
DX(デジタルトランスフォーメーション)は、日常のあらゆる場面において、今や確固たる地位を築いています。多くのサービスがデジタルを媒介するようになったことで、注目を集め「続ける」ことの重要性は、単発のイベントであれ長期的なエンゲージメントであれ、かつてないほど高まりました。
こうしたなか、ゲーミフィケーションに注力することが一般的になってきています。
もはや論点は、「ゲーミフィケーションを活用するか否か」ではなく、「どの程度、どのような状況でゲーミフィケーションを活用すべきか」という点に移っているといえるでしょう。
とはいえ、ただゲーム的な要素を足せば、優れた顧客体験(CX)や従業員体験(EX)になるというわけではありません。CXやEXを向上させるためには、すぐれた戦略とツールが求められます。
求めているのは、カスタマイズ可能で包括的なノーコードゲーム
mctは、独自の研修プログラム「CX4DX」を開発しました。一方で、CX・EXにゲーム要素を取り入れるため、より包括的なゲーミフィケーションツールを探し続けています。

mctの開発した独自の研修プログラム「CX4DX」
特に注目すべき基準は以下のとおりです。
- ・ 顧客向けか従業員向けか、短期的か長期的かなど、状況に応じた適切なゲームを選択できること
- ・ ゲームコンテンツ自体のデザインや、ブランドイメージに合わせたデザインを、高度なカスタマイズ性で実現できること
- ・ 高度な指標と結果分析機能を提供できること。また、出力結果を容易に共有したり、他のシステムに統合したりできること
- ・ 導入コストと技術的専門知識の両面で、比較的簡単に試せること
現時点では、Drimifyというアプリに最も満足しています。
上記の要件をすべて満たしており、他社でどのように活用されているかを示すケーススタディも多数掲載されているからです。また、ゲーム開発時の対応力が高いのもありがたいことです。
上記の要件をすべて満たしており、他社でどのように活用されているかを示すケーススタディも多数掲載されているからです。また、ゲーム開発時の対応力が高いのもありがたいことです。
mctの開発Drimify は簡単に始められ、幅広い機能があるDrimifyで顧客体験(CX)を向上させる
以下は、Drimifyが企業の顧客体験(CX)をどのように向上させたかを示す事例です。どちらのケースも、顧客がブランドエンゲージメントについて、より慎重に判断するという課題を克服する必要がありました。ゲーミフィケーションをそれぞれの状況に合わせて調整することで、エンゲージメントが向上し、登録、リピート、そして購入の増加につながりました。

クライアント:ポルシェ(ドイツの高級スポーツカーメーカー)
課題:リアル×デジタルで、エンゲージメントとデータ収集をどう伸ばす?(Porsche)
Drimifyを使用したソリューション:
最終成果物は、ポルシェブランドの賞品を多数そろえたスロットゲームになりました。
当選者には引き換え用の固有コードを付与し、当選と受け取り方法を案内するメールが届くように設定しました。
ゲームは指定のタッチスクリーンに表示し、最新デバイスでのプレイにも対応。来場者の多い場ではQRコードからのアクセスも可能ですが、一般には人通りの少ない特殊環境に適しています。
当選者には引き換え用の固有コードを付与し、当選と受け取り方法を案内するメールが届くように設定しました。
ゲームは指定のタッチスクリーンに表示し、最新デバイスでのプレイにも対応。来場者の多い場ではQRコードからのアクセスも可能ですが、一般には人通りの少ない特殊環境に適しています。
クライアント:Umniah(ヨルダンの大手通信事業者)
課題:ポイント/リワードでエンゲージメントとブランド愛着を高めるには?
Drimifyを使用したソリューション:
自社ブランドのゲームをリワードアプリに組み込み、プレイ結果に応じて毎日ポイントを獲得できるようにしました。
さらに、友人招待・ステップ目標の達成・SNSページとの交流でもポイントが貯まります。貯めたポイントは、製品・サービス・割引と交換できます。
課題:ポイント/リワードでエンゲージメントとブランド愛着を高めるには?
Drimifyを使用したソリューション:
自社ブランドのゲームをリワードアプリに組み込み、プレイ結果に応じて毎日ポイントを獲得できるようにしました。
さらに、友人招待・ステップ目標の達成・SNSページとの交流でもポイントが貯まります。貯めたポイントは、製品・サービス・割引と交換できます。
Drimifyは従業員体験(EX)向上にも役立つ
このように、DrimifyはCX向上に役立つゲーミフィケーションプラットフォームですが、それだけではありません。従業員体験 (EX) を高めることにも活用できます。EXの中心的な課題は、スタッフのモチベーションをいかに高め、学習を確実に確立できるか。以下は、スタッフの目標認識と行動を向上させ、最終的に販売実績とスタッフの定着率を向上させた例です。

クライアント:CLARINS(フランスの高級化粧品ブランド)
課題:繁忙期、社内の顧客トレーニングをどう強化する?(Clarins)
Drimifyを使用したソリューション:
インスタントウィン形式のデジタル・アドベントカレンダーを作成し、既存の販売員向けトレーニングアプリに統合しました。
従業員は毎日賞品を獲得するチャンスがあり、ビューティーアドバイザーを繰り返しアプリへ誘導(繁忙期のリソースとしても機能)。この仕組みにより顧客対応スタッフの再関与が進み、日常業務に組み込みやすい“戻る習慣”が形成されました。
結果として、アドバイザーがアプリの有用性を認識し、継続利用につながりました。
課題:繁忙期、社内の顧客トレーニングをどう強化する?(Clarins)
Drimifyを使用したソリューション:
インスタントウィン形式のデジタル・アドベントカレンダーを作成し、既存の販売員向けトレーニングアプリに統合しました。
従業員は毎日賞品を獲得するチャンスがあり、ビューティーアドバイザーを繰り返しアプリへ誘導(繁忙期のリソースとしても機能)。この仕組みにより顧客対応スタッフの再関与が進み、日常業務に組み込みやすい“戻る習慣”が形成されました。
結果として、アドバイザーがアプリの有用性を認識し、継続利用につながりました。
Gameful CXのニーズに適したスコープを見つける
mctは、顧客行動に関する深いインサイトと人間中心設計を活用することで、CXやEXを継続的に向上させることを目的にしています。そのうえで、Drimifyのようなゲーミフィケーションツールを活用することは、さらなる成果や成長につながると考えています。
大事なのは、「全部やるか、何もしないか」ではなく、適切な規模と範囲で始めることです。私たちはクライアントが最適な規模と範囲でゲーミフィケーションを実施できるよう、柔軟なレベルのサポートを提供いたします。さあ、一緒に挑戦してみましょう!
大事なのは、「全部やるか、何もしないか」ではなく、適切な規模と範囲で始めることです。私たちはクライアントが最適な規模と範囲でゲーミフィケーションを実施できるよう、柔軟なレベルのサポートを提供いたします。さあ、一緒に挑戦してみましょう!
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Eric Frey
株式会社mct エクスペリエンスデザイナー
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