2024.10.01
mct INSIGHT#03 デザインという言葉のイメージを探ってみる。
第3回のアンケートへの回答へのご協力ありがとうございました。
最近ニュースでもよく見る「デザイン思考」という言葉や、
〜デザインという言葉が本当によく増えていますよね。
プロダクトデザイン、エクスペリエンスデザイン、
インクルーシブデザイン、スペキュラティブデザイン、
・・・
そこで今回はそんなデザインという言葉にみなさんがどのような
イメージを抱かれているか、そして実際に製品やサービスを購入されるときに
デザインのどういった部分に対して金銭を払うのかというのをアンケートを通して探りました。
アンケートは2つのセクションに分け、
1つ目はデザインという言葉に対して
みなさんどのような言葉を思い浮かべられますかというフリーアンサーの質問と
2つ目は今回も”プール”というツールを用いて、2軸上、
そして3つ目の軸にマッピングする形で回答していただきました。
そしてポイントはどういった部分に金銭を払うかという部分と、
プロダクトがデザインされていると思うか(満足しているのか)
という部分を探るよう設問を設計しています。
アンケートの結果はこのようになりました。
二つの結果をマッピング化してみました。
まずは1つ目のデザインという言葉に対するイメージです。

これらをマッピングしてみると大きく分けて
見た目の部分に言及する人と機能面に言及する人、
バランス的な部分、システムなど統合されたものに関連するキーワードがあがっていました。
続いてよくデザインされているもののイメージ

よく「デザインされているも」のに関しては、
小説やギャンブルなど
ユニークな回答がたくさん上がっていました。
それらをジャンルでくくり直してみました。
結果を見てみてみなさんいかがでしたでしょうか?
なかにはデザインという言葉をさして、
使い勝手が悪く、高価という意味で活用している方もいらっしゃいます。
人によって様々なデザインへのイメージがあることがわかります。
次に質問したのは
とある4つのプロダクトに対して、
デザインのどの部分に費用を払うかということを探っていきました。

たとえばとある人の回答をピックアップすると、

この方は車に関しては見た目に大きく投資をし、
牛丼は味などのの機能面が重要だということがわかります。
また、インテリアに関しては機能面には費用を払わないのに、
デザインに関しては割と満足しているということは
インテリア製品はこの方のなかで大きく見た目の部分で価値を占める
こういった結果を通して、
それぞれのプロダクトの伸びしろがわかるような結果となりました。
それでは平均はどのようなかたちになるでしょうか。

このような結果になりました。
みなさんの回答とのギャップはいかがでしたでしょうか。
このように、
各プロダクトに対してのイメージ、らしさと
デザインは深く結びついており、
それがデザインへの満足度とも関連があります。
例えば、牛丼はみなさんの回答を見ても、
機能面に関して費用を払うとし、見た目にはお金を払わないという回答が多いようです。
それではよりデザインされていると思うという満足度のために何が出来るでしょうか?
この場合は牛丼のデザインというユーザーでの文脈では
安さ、早さなどの機能面でのデザインに価値が
置かれていることになります。
なのでそういった機能面への期待を裏切るような
デザイン改善策は難しいため、
あくまでユーザーの期待の文脈に乗っ取った上での改善が求められています。
あるいはこの文脈を生かした意外性を効果的に活用する必要があります。
ここでやはり重要なこととしては
あらゆる新製品やサービスの開発にしても
その業界や製品全般へのユーザーからのバイアス(先入観)があります。
そうしたユーザーの製品へのエモーショナルな内面へのリサーチ
ユーザーから見た世界観の理解など
提供側からはなかなか見えない
その「らしさ」を乗り越えるための強い仕組みづくりが重要だと言えます。
デザインという言葉を使いこなす難しさ。
私も一人のデザイナーとして、
デザインという言葉の使い方にはいつも慎重になることが多いです。
例えば、何かデザインを提案するときには必ず、
1 そのデザインする対象がどう製品サービスの文脈の中で機能すべきか
そして、それに対して、
2ビジュアルやスタイルでどうエモーショナルな付加価値をどのようにつけていくか
この上記2つを出来るだけ分けてクライアントに話すようにしています。
もちろん明快に分けられる訳ではないのですが、
提案時には出来るだけ、お互いにわかりやすい言葉
意味を明快にしながらのコミュニケーションすることが重要になります。
クライアントがデザインという言葉を通して何を伝えようとしているのかに常に着目しています。
一度、みなさんも職場でデザインや分かりづらい言葉に関してディスカッションしてみるのも
面白いかもしれませんね。
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〜お願い〜
mctINSIGHTでは、
月に1回アプリを用いてアンケートを配信しています。
結果は、分析したのちブログにて配信していきます。
アンケート自体もゲーミフィケーションを用いた面白いものなので、
ぜひご参加ください!!
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Keisuke Kawai
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