2024.10.01
(第2回)デザイン思考を用いたビジネスデザイン [テーマ探索]
ビジネスデザインユニットの鶴森です。
もし、あなたが会社の上司に、
「年間10億円売り上げる新規事業を立ち上げるチーム」のリーダーに任命されたら、何をしますか?
既存事業以外何でもありの、無限に可能性が広がり変わっていく状況で、納得感をもって検討をスタートし、推進していくことは簡単ではありません。実際にそのような課題や、進め方について相談を受けることが増えています。
このような場合、「質問を変える」や「制約を作る」といった方法が有効です。
そもそもの前提として捉えている「年間10億円売り上げる新規事業とは?」「既存事業以外何でもあり」といったことが、イマジネーションやモチベーションの妨げになっている可能性があるからです。
※「質問を変える」「制約を作る」は、(『アイデアのヒント』ジャック フォスター著 )でも紹介されてる方法です。書籍の中では、ご紹介したのとは逆の「制約を作らない」という方法も紹介されています。
では、どのように質問を変えて、制約を作ればよいのでしょうか。
mctでは、既存事業を足掛かりに、ユーザー視点で「質問」を変えて「制約」を作り、新規ビジネスのテーマ探索をサポートするメニューを提供しています。
冒頭の例の場合、具体的には、
■質問を変える
(before)「年間10億円売り上げる新規事業とは?」
↓
(after)「誰のどのようなゴールをサポートするのか?」を目標をとして仮設定する。
※10億円は無視するのではなく、新規事業のテーマアイデアが出たあとに売上規模を検討します
■制約を作る
(before)「なし(既存事業以外何でもあり)」
↓
(after)「目標として設定した”誰”や”ゴール”を制約にして市場を描く」
そして、その制約の中で新規事業テーマのアイデアを出して機会を検討する。
というように進めていきます。
実際にやってみると、目標の設定の仕方、制約の作り方も無数にあるため、複数案を同時並行で検討したり、プロセスを繰り返す場合もあります。
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Shinpei Tsurumori
株式会社mct エクスペリエンスデザイナー/ストラテジスト
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