2025.06.25
Blog|3分で読める物語「え、楽しみ。うちの商品が、誰かの『欲しい!』になる」
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=3分で読める物語=
商品の人気が出ずに困っている登場人物(=東田さん)は
その問題の解決策を見つけられるのでしょうか?
先日、久しぶりに異業種交流会に参加した時のことです。会場は木目調のナチュラルモダンな空間で、天井からのダウンライトが温かく会場を照らしていました。テーブルには色とりどりのオードブルやドリンクが美しく並び、スーツやワンピース姿の参加者たちが立ち話に花を咲かせています。
そんな中、私(お菓子メーカー勤務の東田)は、一人の男性と会話をすることになりました。その方は医療機器メーカーにお勤めの菜畑さんという30代の男性で、とても落ち着いた雰囲気の方でした。
そんな中、私(お菓子メーカー勤務の東田)は、一人の男性と会話をすることになりました。その方は医療機器メーカーにお勤めの菜畑さんという30代の男性で、とても落ち着いた雰囲気の方でした。

商品への自信と現実のギャップ
「うちの会社、遊べて食べられるお菓子を作ってるんです」
私が自社の商品写真をスマホで見せながら説明すると、菜畑さんは興味深そうに身を乗り出してくれました。
「へぇ~、その遊びも出来て食べても美味しいお菓子、すごくいいじゃないですか。うちの子にもぜひ遊ばせたいなぁ」
「ありがとうございます!嬉しいです。自画自賛ですけど、私もすごく良い商品だと思うんですけどね・・・」
そう答えながらも、私の表情には少し影が差していたのでしょう。菜畑さんは首をかしげて尋ねてくれました。
「え、何か問題あるんですか?」
「あんまりSNSでも取り上げてもらえてなくて、期待したほど人気が出てないんですよね」
正直に悩みを打ち明けると、菜畑さんは少し考え込むように下を向き、そっと私の悩みに寄り添ってくれました。
私が自社の商品写真をスマホで見せながら説明すると、菜畑さんは興味深そうに身を乗り出してくれました。
「へぇ~、その遊びも出来て食べても美味しいお菓子、すごくいいじゃないですか。うちの子にもぜひ遊ばせたいなぁ」
「ありがとうございます!嬉しいです。自画自賛ですけど、私もすごく良い商品だと思うんですけどね・・・」
そう答えながらも、私の表情には少し影が差していたのでしょう。菜畑さんは首をかしげて尋ねてくれました。
「え、何か問題あるんですか?」
「あんまりSNSでも取り上げてもらえてなくて、期待したほど人気が出てないんですよね」
正直に悩みを打ち明けると、菜畑さんは少し考え込むように下を向き、そっと私の悩みに寄り添ってくれました。
サービスブランディングとの出会い
「・・・あ、そうだ。うちの会社、先日、サービスブランディングってのをやったんですよ」
突然、思い出したかのように、菜畑さんは顔を上げて言いました。
私は飲みかけたドリンクを急いでテーブルに戻しながら、聞き返しました。
「サービスブランディング?」
菜畑さんは私の興味に反応したのか、ゆっくりと説明を始めてくれました。
「ええ。実はうちの医療機器は業界内でトップクラスの性能を誇っているんですけど、シェアが落ちてしまったんですよね。でも、そのプログラムを使って1位まで回復したんですよ」
「えっ、すごいじゃないですか。それってどんなことをするんですか?」
私が身を乗り出して質問すると、菜畑さんはさらに詳しく教えてくれました。
「なるほど」
「そこで、うちの商品のブランドの意味を『正確な機器の提供者』から『人と機器で研究をサポートするプロ集団』という風に変えたんです」
「なるほど、なるほど」
私は真剣にうなずきながら聞いていました。すると菜畑さんは満足そうな笑顔を浮かべて続けました。
「そうしたら、共感する医師がたくさん現れて、急に医師との関係性が密になったんです」
「すごい」
「研究結果を残したい・アカデミックに接して欲しいと願う医師が多かった。その発見・・・リサーチの世界ではインサイトって呼ぶらしいんですけど、そのたった一つのインサイトが見つかったことで世界が変わったんですよね」
「・・・菜畑さん、その話、めちゃくちゃ面白いです」
菜畑さんは満足そうに微笑みながら、一言、加えました。
「自分たちの商品が、お医者さんたちの『欲しい!』と思える対象になったと実感できて、社内も明るくなったんですよ」
私が尋ねると、菜畑さんはポケットからスマホを取り出して、ひとつの画面を見せてくれました。
「えっとね、そうそう。このmctって会社のサイトでサービスブランディングのガイドブックをダウンロードできるから、読んでみたらいいと思いますよ」
そのウェブページには、mctのサービスブランディングに関するページが表示されていました。ちゃんと、サービスブランディングに関する情報が整理されていそうです。
「ありがとうございます。じゃあ私も、こちらのガイドブックで勉強してみますね」
突然、思い出したかのように、菜畑さんは顔を上げて言いました。
私は飲みかけたドリンクを急いでテーブルに戻しながら、聞き返しました。
「サービスブランディング?」
菜畑さんは私の興味に反応したのか、ゆっくりと説明を始めてくれました。
「ええ。実はうちの医療機器は業界内でトップクラスの性能を誇っているんですけど、シェアが落ちてしまったんですよね。でも、そのプログラムを使って1位まで回復したんですよ」
「えっ、すごいじゃないですか。それってどんなことをするんですか?」
私が身を乗り出して質問すると、菜畑さんはさらに詳しく教えてくれました。

顧客理解から始まるブランド転換
「まず顧客、お医者さんに対するリサーチをするんです。具体的にはインタビューですね。・・・少し専門的な話になっちゃいますけど、そのリサーチで、その疾患領域の医師の多くが研究結果を残したがっている、ということが分かったんですよ」「なるほど」
「そこで、うちの商品のブランドの意味を『正確な機器の提供者』から『人と機器で研究をサポートするプロ集団』という風に変えたんです」
「なるほど、なるほど」
私は真剣にうなずきながら聞いていました。すると菜畑さんは満足そうな笑顔を浮かべて続けました。
「そうしたら、共感する医師がたくさん現れて、急に医師との関係性が密になったんです」
「すごい」
「研究結果を残したい・アカデミックに接して欲しいと願う医師が多かった。その発見・・・リサーチの世界ではインサイトって呼ぶらしいんですけど、そのたった一つのインサイトが見つかったことで世界が変わったんですよね」
「・・・菜畑さん、その話、めちゃくちゃ面白いです」
菜畑さんは満足そうに微笑みながら、一言、加えました。
「自分たちの商品が、お医者さんたちの『欲しい!』と思える対象になったと実感できて、社内も明るくなったんですよ」
ファーストステップは、学ぶことから
「すごーい。それうちも試してみたいんですけど、どうしたらいいですか?」私が尋ねると、菜畑さんはポケットからスマホを取り出して、ひとつの画面を見せてくれました。
「えっとね、そうそう。このmctって会社のサイトでサービスブランディングのガイドブックをダウンロードできるから、読んでみたらいいと思いますよ」
そのウェブページには、mctのサービスブランディングに関するページが表示されていました。ちゃんと、サービスブランディングに関する情報が整理されていそうです。
「ありがとうございます。じゃあ私も、こちらのガイドブックで勉強してみますね」

新しい世界へ
お互いに軽く会釈をして、私たちはそれぞれの時間を過ごすため会場に散っていきました。賑やかな会場の中で、思いがけず貴重なアドバイスをいただくことができたのはラッキーでした。
異業種交流会に参加した目的は人脈作りでしたが、それ以上に価値のある「サービスブランディング」という新しい視点を得ることができました。商品の機能や品質だけでなく、顧客が本当に求めているものを理解し、それに合わせてブランドの意味を再定義するという。
この出会いをきっかけに、私も自社商品のブランドについて改めて考え直してみようと思います。きっと、SNSで話題にならない理由も、そしてその解決策も見えてくるのではないかと思います。
東田むつみ
みなさん、こんにちは。mctの佐藤です。東田さんと菜畑さんの短い物語、いかがだったでしょうか? また、3分間のお付き合をいただき、ありがとうございました。もちろん、この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません(笑)。
ただ、菜畑さんが紹介していたサービスブランディング・ガイドブックは、実際に以下よりダウンロードいただけます。是非、内容をご覧いただき、貴社の商品・サービスを、お客様の『欲しい!』により近づけていくためのヒントにしていただけると嬉しいです!
異業種交流会に参加した目的は人脈作りでしたが、それ以上に価値のある「サービスブランディング」という新しい視点を得ることができました。商品の機能や品質だけでなく、顧客が本当に求めているものを理解し、それに合わせてブランドの意味を再定義するという。
この出会いをきっかけに、私も自社商品のブランドについて改めて考え直してみようと思います。きっと、SNSで話題にならない理由も、そしてその解決策も見えてくるのではないかと思います。
東田むつみ
みなさん、こんにちは。mctの佐藤です。東田さんと菜畑さんの短い物語、いかがだったでしょうか? また、3分間のお付き合をいただき、ありがとうございました。もちろん、この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません(笑)。
ただ、菜畑さんが紹介していたサービスブランディング・ガイドブックは、実際に以下よりダウンロードいただけます。是非、内容をご覧いただき、貴社の商品・サービスを、お客様の『欲しい!』により近づけていくためのヒントにしていただけると嬉しいです!
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Takeshi Sato
株式会社mct ストラテジスト
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