2025.09.09
Blog|表面的な声では終わらせない ― mctのリサーチで“深いインサイト”を発見する

インタビューで聞いた内容を、そのまま“インサイト”と捉えていませんか?
実は多くの場合、それはまだ表面上の声に過ぎません。
なぜなら、人は自分の本当の動機や価値観をすぐに言葉にできるわけではないからです。
定性調査で顧客インサイトを得るには?
mctでは、単なる「表層的な答え」に留まらず、
・エンドゴール(直接的な目的)
・エモーショナルゴール(感情的な満足)
・ライフゴール(その人の人生観や生き方に関わる深層価値)
といった階層まで、ラダリング(掘り下げ)しながらインタビューを行います。さらに、インタビュー対象者が言葉にできないような背景要因も分析を通して特定し、仮説的にご提示することが可能です。
上記を通して、顧客や生活者の具体的なエピソードから、その言葉の裏に潜む「より深いインサイト」までを立体的に捉えることができるのです。
今回のブログ記事では、mctが20年以上に渡る実務経験を通して活用してきたリサーチ手法から主な手法をご紹介したいと思います。
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mctの定性リサーチ手法
◇デプスインタビュー
生活者や顧客に1対1でじっくりと話を聞き、表面的な回答の奥にある「本音」や「無意識の欲求」を引き出します。購買行動やブランド選好の背景にあるストーリーを深掘りすることで、よりリアルな顧客理解を可能にします。定量調査では見えてこない"なぜ"を把握するために欠かせない手法です。心象イメージ法、文章完成法、カードソーティング、ギャップファインディングなどの細かな手法を組み合わせながら、人々の本音へと迫ります。
▼ エキスパートインタビュー
業界や専門領域に知見を持つ有識者にインタビューを行い、生活者や市場を俯瞰した深い視点を得る手法です。生活者だけでは見えにくいトレンドや背景構造を理解することができます。
事業戦略や新市場開拓に直結する示唆が得られるのが特長です。
▼ エクストリームユーザー調査
一般的なユーザーではなく、極端な使い方をするユーザー(ヘビーユーザーや全く利用しない人など)に着目します。平均的なユーザーでは気づかない潜在的ニーズや課題を鮮明にすることができます。
革新的なサービス開発や体験デザインの突破口となる手法です。
一般的なユーザーではなく、極端な使い方をするユーザー(ヘビーユーザーや全く利用しない人など)に着目します。平均的なユーザーでは気づかない潜在的ニーズや課題を鮮明にすることができます。
革新的なサービス開発や体験デザインの突破口となる手法です。
▼ 行動変容に向けたインサイト調査(COM-Bモデル)
一人の行動は、能力(Capability)・機会(Opportunity)・動機(Motivation)の3要素によって決まるとする「COM-Bモデル」に基づいた調査設計です。このフレームワークを活用することで、行動を阻害している要因を特定 し、どうすれば行動が変わるのかを構造的に明らかにできます。
一人の行動は、能力(Capability)・機会(Opportunity)・動機(Motivation)の3要素によって決まるとする「COM-Bモデル」に基づいた調査設計です。このフレームワークを活用することで、行動を阻害している要因を特定 し、どうすれば行動が変わるのかを構造的に明らかにできます。
購買行動や健康行動の促進、サービス利用の定着など、行動変容をデザインする際に有効です。
◇エスノグラフィー(観察調査)
実際の生活の場や利用シーンを観察することで、言葉では表現されない行動や習慣を捉えます。「なぜそのように行動するのか」を、本人すら気づいていないレベルで明らかにできます。
新しいサービス設計や顧客体験の改善に直結する発見が多く得られるのが特長です。
実際の生活の場や利用シーンを観察することで、言葉では表現されない行動や習慣を捉えます。「なぜそのように行動するのか」を、本人すら気づいていないレベルで明らかにできます。
新しいサービス設計や顧客体験の改善に直結する発見が多く得られるのが特長です。
◇ZMET(ジーメット:メタファーを用いた深層インタビュー)
参加者に写真やイメージを持参してもらい、その背景にある感情やメタファーを語ってもらう手法です。言語化しにくい感情や無意識の価値観を可視化することができ、ブランドの本質的な意味を探るのに適しています。
顧客と企業をつなぐ「深い心理的な絆」を理解するために活用されています。
mctは国内で唯一ZMETのライセンスを保有しており、日本市場におけるZMET調査の実施が可能です。
◇コ・クリエーション(Co-creation)
生活者やユーザーを「調査対象」ではなく「共創パートナー」として迎え入れるアプローチです。一緒に課題を掘り下げ、理想の体験や新しいアイデアを描き出していくことで、よりリアリティのあるコンセプトが生まれます。 スピーディにアイデア創出から検証まで進められるのも強みです。
生活者やユーザーを「調査対象」ではなく「共創パートナー」として迎え入れるアプローチです。一緒に課題を掘り下げ、理想の体験や新しいアイデアを描き出していくことで、よりリアリティのあるコンセプトが生まれます。 スピーディにアイデア創出から検証まで進められるのも強みです。
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深いインサイトが未来をつくる
このmctのリサーチは、ただ「声を集める」のではなく、
これらを通じて得られるインサイトは 、新しい事業アイデアの種や、顧客体験を磨き上げるヒントへとつながります。リサーチを単なる情報収集ではなく「未来を切り拓く力」に変えるのが、mctの役割です。
- ・表面的な答えを超えて掘り下げること
- ・無意識に隠れた価値観や感情を捉えること
- ・ユーザーと共に未来を描き出すこと
これらを通じて得られるインサイトは 、新しい事業アイデアの種や、顧客体験を磨き上げるヒントへとつながります。リサーチを単なる情報収集ではなく「未来を切り拓く力」に変えるのが、mctの役割です。
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mctでは、プロジェクトの目的や課題に合わせて、最適なリサーチ手法をご提案いたします。
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Ryuto Taoka
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