2026.02.05
Blog|社内コミュニティが注目される理由 ― AI時代の組織に起きていること

多くの企業で、社内コミュニティを「学び続けるための基盤」や「従業員同士の交流の場」として捉える動きが広がっています。
その背景にあるのがAIの台頭です。
その背景にあるのがAIの台頭です。
AIの企業への浸透が進むほど、個人に分散しがちな知見や試行錯誤をつなぐ場として「社内コミュニティ」の重要性はさらに高まり、その動きも加速していくでしょう。
社内コミュニティに取り組む企業が増えている
近年、社内コミュニティに本格的に取り組む企業が増えています。例えば Microsoft は、社員同士の学びや知識共有を促進する仕組みとして「Viva Engage(旧Yammer)」を中心とした社内コミュニティを活用しています。業務上の情報共有だけでなく、専門領域ごとの実践知や気づきを横断的につなぐ場として位置づけられています。
また Atlassian では、チームや職能を越えたコミュニティやギルドの活動が広く行われており、プロダクト開発や働き方に関するノウハウが組織内で共有される仕組みが整えられています。こうした取り組みは、単なる福利厚生や社内交流ではなく、「組織として学び続けるための基盤」として社内コミュニティを捉えている点が特徴です。
また Atlassian では、チームや職能を越えたコミュニティやギルドの活動が広く行われており、プロダクト開発や働き方に関するノウハウが組織内で共有される仕組みが整えられています。こうした取り組みは、単なる福利厚生や社内交流ではなく、「組織として学び続けるための基盤」として社内コミュニティを捉えている点が特徴です。
社内コミュニティが注目される背景には、仕事そのものの性質の変化があります。
市場環境や顧客ニーズの変化が早く、正解があらかじめ用意されていない仕事が増えています。一人ひとりが判断し、試し、修正しながら進める場面が多くなりました。このような環境では、マニュアルやルールだけでは対応しきれません。現場で得られた経験や判断の背景を共有し合い、互いの考え方や試行錯誤を参照できる「拠り所」が必要になります。社内コミュニティは、そうした知の共有や相互参照が自然に起きる場として機能します。
AI活用が進むほど、社内コミュニティは加速する
そして今後ますます社内コミュニティの動きを加速させるファクターとなるのが「生成AI」です。
なぜなら生成AIの普及によって、仕事の進め方やノウハウがこれまで以上に個人に委ねられるようになっているからです。資料作成や情報整理、思考の補助など、多くの業務を個人がAIとともに進められるようになりました。
一方で、AIの使い方に明確な正解はなく、どのツールを使うか、どのように指示を出すかといった判断は人によって異なります。その結果、仕事の進め方やノウハウは多様化し、個人の試行錯誤の中に蓄積されていきます。いわゆる「シャドウAI」のように、現場主導でAI活用が進むほど、多くの新しい知見が生まれます。しかしそれらは、意識的に共有されなければ、個人の中にとどまり、分散してしまいます。
こうした状況の中で、社内コミュニティの役割はより重要になります。社内コミュニティは、個人に分散した知見を持ち寄り、共有し、組織として活かしていくための場です。同時に社内コミュニティは「知の共有」だけの場ではありません。業務の正解や成果だけでなく、悩みや迷い、試行錯誤の過程を安心して話せる場として機能することで、メンバー同士の心理的安全性を高め、結果としてエンゲージメントの向上にもつながります。
AIによって個人の力が拡張される一方で、仕事は見えにくく、孤立しやすくもなります。だからこそ、学び合いながら、気持ちの面でも支え合える場として、社内コミュニティの価値はこれまで以上に高まっていくはずです。
こうした状況の中で、社内コミュニティの役割はより重要になります。社内コミュニティは、個人に分散した知見を持ち寄り、共有し、組織として活かしていくための場です。同時に社内コミュニティは「知の共有」だけの場ではありません。業務の正解や成果だけでなく、悩みや迷い、試行錯誤の過程を安心して話せる場として機能することで、メンバー同士の心理的安全性を高め、結果としてエンゲージメントの向上にもつながります。
AIによって個人の力が拡張される一方で、仕事は見えにくく、孤立しやすくもなります。だからこそ、学び合いながら、気持ちの面でも支え合える場として、社内コミュニティの価値はこれまで以上に高まっていくはずです。
コミュニティを機能させられる組織が、次の時代をリードする
とはいえ社内コミュニティは、つくれば自然に機能するものではありません。目的が曖昧なまま始めてしまうと、参加者が定着せず、一部の人だけが集まる場になってしまうこともあります。テーマの設定、参加のしやすさ、運営の負荷、継続の仕組み。こうした点を十分に考えずに進めると、コミュニティは次第に形骸化していきます。数多くの失敗事例があることもコミュニティ運営の真実です。
だからこそ、社内コミュニティには"コミュニティデザイン"の視点が欠かせません。
どんな学びや対話を生み出したいのか。誰にとって意味のある場なのか。それらを意図的に設計し、育てていくことではじめて、コミュニティは組織の力になります。
AIによって個人の力が高まる時代において、組織の競争力は、個人の力をどう束ね、どう循環させられるかによって決まります。社内コミュニティをうまく運営できる組織は、変化の中でも学びを止めず、知を更新し続けることができます。AI時代において、社内コミュニティは「あればよいもの」ではなく、戦略的に設計・運営されるべき経営資産なのです。
AIによって個人の力が高まる時代において、組織の競争力は、個人の力をどう束ね、どう循環させられるかによって決まります。社内コミュニティをうまく運営できる組織は、変化の中でも学びを止めず、知を更新し続けることができます。AI時代において、社内コミュニティは「あればよいもの」ではなく、戦略的に設計・運営されるべき経営資産なのです。
社内コミュニティは、知を共有するための仕組みであると同時に、人がつながり、学び合い、安心して試行錯誤できる場でもあります。AIによって仕事が高度化・個人化する時代だからこそ、こうした「場」の価値はこれまで以上に高まっています。
わたしたち mct では、顧客体験(CX)と従業員体験(EX)を統合的に捉えた組織デザインに取り組んでいます。組織構造や制度にとどまらず、「組織文化」「コラボレーション」「チームビルディング」「リーダーシップ」「共創」「人材育成」「ワークスタイル」「インナーブランディング」「MVV策定」など、人と組織が創造的に進化する仕組みをデザインしています。
社内コミュニティもまた、そうした組織デザインの重要な要素の一つです。人と知が循環し続ける組織を目指して、私たちは 組織デザインの総合サイト「PLAYFUL WORK」を通じて、実践的な知見や事例を発信しています。
わたしたち mct では、顧客体験(CX)と従業員体験(EX)を統合的に捉えた組織デザインに取り組んでいます。組織構造や制度にとどまらず、「組織文化」「コラボレーション」「チームビルディング」「リーダーシップ」「共創」「人材育成」「ワークスタイル」「インナーブランディング」「MVV策定」など、人と組織が創造的に進化する仕組みをデザインしています。
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Akihiro Yonemoto
株式会社mct エクスペリエンスデザイナー/ストラテジスト
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