2022.03.01
Blog|mct labo 次世代デザインプロセス自由研究の場
こんにちは、mctの佐藤です。昨年から弊社では mct labo(ラボ) という社内研究会の場を月に1回の頻度で開催し、新しいデザインプロセスの使い勝手が良いかどうかを試してみる、ということを行っています。
早速ですが、具体的なテーマをいくつかご紹介してみようと思います。
◆あえて「最悪なアイデア」を考えてみる
スタンフォード大学の講義で紹介されている「最悪なアイデア」が面白そうだったので、その使い勝手が良いかをトライしてみました。4つほどのテーマ(チーム)に分かれてmctメンバー内でディスカッション。佐藤は「最悪なワークショップ」を考えるチームで議論しました。
「まともなアイデアを出さないと仕事をクビになるワークショップ」という意見が出ました。ええ、これは最悪ですね笑。引き続き、そんな最悪のアイデアを裏返すように、最高のワークショップについて考えます。「どんなアイデアでもそれが価値になる仕組みをつくればいいのでは?」という意見が出てきて、それは「ワークショップの発言が文字になってループ表示され、常に発想の刺激になりつづけるシステム」というサービス案へとつながりました。
もう一つは、上品ではないですが・・・「下剤を飲んで参加しないといけないワークショップ」からスタート。これも恐ろしく最悪・・笑。ただそれは、最終的に「参加すると健康になるワークショップ」というサービス案に転換されました。「良いワークショップとは何か?」という順当なアイデア発想では出ないような意見が出せた印象です。
この勉強会の最後には、「最悪のアイデア」を考えるプロセスをどうデザインプロセスに落とし込めばよいかを整理して終了しました。面白いメソッドとして整理できそうです。
◆ブレストの進化形「メタスト」を試してみる
ある月には、チームを議論側と聴講側に分けるメタストという手法をトライしました。議論側はひたすらブレストを行い、聴講側はそれを黙って聞くだけ。聴講側は自分の考えを整理しながら話を聞ける形となります。時間が来たら議論チームと聴講チームは交替。
参加して感じたのは、聴講しながら「他の切り口はないか?」について十分に考えを練ることができるという点です。議論側が思いつけていない新しい視点。それを聴講側は客観的にまとめていくことが出来るということです。
どのようなプロジェクトで使えそうであるかはまだ議論できていませんが、メソッドのカードを一枚、新しく獲得できたかと思います。
◆アバターでワークショップを実施してみる
また別の月には、参加者全員がアバター(キャラクターの見た目と、音声変換されたボイス)で議論するワークショップをトライしてみました。mctメンバー内ですが、相手が誰だか分からずにディスカッションするという異質感。
<vmeets( https://free.vmeets.io/ )のサービスを試用させていただきました>
この会においても、その終盤では、同手法がどのようなプロジェクトに適しているかについてディスカッションを重ねて終わりました。
・・・
このような実験活動をmct内では今後も引き続き行う予定をしていますが、社内メンバー内だけで実施するのはもったいないのでは、という意見が挙がってきています。開催の形態は検討中ですが、弊社のラボ活動にご関心のある企業様・ご担当者様と一緒にmct labo を進めていく(楽しんでいく)ような未来を実現できたら素敵だなと考えています。本業に即座に活かせる保証はないのですが・・・、未来のデザインプロセスに関する知見を皆さんと一緒に蓄積していければと思います。
※現在は招待制にしております。気になる方は接点のあるmctメンバーにお声がけください。
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Takeshi Sato
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