Insight Blog

2026.02.17

Blog|学習を​身近に​するキャラクターを開発し、体験から​デザインした​podcast設計――『​あつまれ!​CX研究室』​制作の​舞台​裏




Podcast制作の舞台裏
 

昨年配信したpodcast番組は、
気軽に楽しめることを入口にしながら、制作の軸を「どう体験してもらうか」に置いています。

つくる側が伝えたいことを詰め込むより、触れた人が無理なく受け取れるか。
一度きりで終わらず、体験として積み重なっていくか。
そうした点を前提に、動画やキャラクター、企画そのものを設計してきました。
 
 

 
手段ではなく、体験から逆算してデザインする
 
podcastを作ろうと決めたとき、私たちが最初に考えたのは「どう届けるか」ではなく、「どんな体験をしてもらうか」でした。動画も、音声も、キャラクターもこれらは全て手段であって、目的ではありません。
 
● 誰が、どんな気持ちでこのコンテンツに触れるのか
● 触れたあと、行動や印象はどう変わるのか
● 企業やブランドへの信頼感はどう積み上がっていくのか

制作の初期段階から、こうした「体験の流れ」を前提に設計しています。
とくに今回のpodcastで大事にしたのは、こんなことでした。


「勉強しなきゃ」じゃなくて「なんとなく聞いてみよう」と思える入口をつくる

CXの基礎知識は大切ですが少しとっつきにくく、真面目な記事や資料だけだと「時間があるときに読もう」で終わってしまう可能性があります。なので、通勤中や作業中に"ながら"で聞ける音声コンテンツという形を選びました。


「正確に網羅する」じゃなくて「自然と意味が入ってくる」体験をつくる

情報を全て伝えようとすると、どうしても結果的に重くなってしまいます。なので、あえて情報量を削り、受け手が頑張らなくてもすっと内容が入ってくる設計を選びました。


触れた後に、ちょっと行動が変わる

「へえ、そうなんだ」で終わるのではなく、「明日の仕事でちょっと意識してみようかな」と思ってもらえたら最高です。聞いた内容を、すぐ身近な行動に落とし込めるよう、小さなトピックとつなげて構成しています。
 CXはどうしても、「難しそう」「お堅い」「専門家向け」という印象を持たれがちです。制作中はとにかく、内容としての正しさは大切にしながらも、専門的に構えすぎず、まずは気軽に触れてもらえることを優先しました。


discussion_miro-ss
方向性などを話し合っていたmiroボードのスクショ




番組から誕生した新たなmctメンバー「オーディナリー」と「ピープル」

 
お伝えしたい内容を、一般的な読み物としてまとめることもできましたが、それだけだとどうしても興味が湧きづらい。CXは、本来とても身近なテーマですが、『難しそう』『専門的』と思われがちです。そんな印象を少しでも和らげたい、という想いがありました。そこで考えたのが、私たちの代わりに前に立って話してくれる存在としてのキャラクターです。

見た目の好みやトレンドだけで決めるのではなく、以下のような点を細かく設計していきました。

● その企業らしい"ふるまい"ができるか
● 長期的に使われたときに違和感が出ないか
● ユーザーとの関係性を育てられる存在か

また、基礎的な学習というテーマだったので、少し懐かしい「教育番組風」の雰囲気にするというお茶目な狙いもありました。そして実は社内には、マスコットキャラクターが好きなメンバーから、キャラ開発に関わっていた経験のあるメンバーまでいたため「この子ならこういう言い回しをしそうだよね」といった議論も含め、企業の人格の一部として愛される存在になるよう、細部までこだわりを詰め込んでいます。 

ピープル オーディナリー



企画から配信まで全行程を自社で手がけたフローとツール

 
ここからは少しマニアックになりますが、どのように制作・運用をしていたのか技術的な裏側を公開します。手作り感からばれているかもしれませんが、実は今回の番組、全ての工程をインハウスで完成させています。

ボイスの工夫キャラクターボイスはAI音声サービスの「CoeFont」を使用しました。音声だけで誰が話しているか判別がつきやすいよう、声質や高さに変化が出るように選んでいます。
 
また、AI音声特有の違和感はあえて残し、聞き手の注意を引くフックとして活かしています。もちろん、専門用語や固有名詞、キャラの名前だけは正しく聞こえるよう、しっかり調整しています。

編集は「Audacity」を使用。なんとBGMは、弊社CEO白根のオリジナルです!
動画が静止画と音声だけでは単調になってしまうので、視覚的なアクセントとしてオーディオスペクトラムを追加しています。
 
最後に、配信はSpotifyのRSS自動連携からAppleMusicやAmazonMusicへ、さらにYouTube(動画版)やYouTubeMusicへも配信し、皆さんの好きなプラットフォームでお聞きいただけるよう展開しました。 
 
 

 

作業のお供に『あつまれ!CX研究室』を聞いてくださると嬉しいです!

皆さんもぜひ、手作りポッドキャストに挑戦を✊️

 
こうして作られたmct初の企業podcast。オーディナリーとピープルが番組でお待ちしていますので、作業のお供のBGMとして、ぜひ『あつまれ!CX研究室』をお聞きいただけたら嬉しいです!
spotifyや各配信先のアカウントが無くても、サイト上から簡単にお聞きいただけます。

そして、このブログで制作フローと具体的なツールを知った皆さんなら、すぐにでもpodcast作成が可能なのではないでしょうか......?!
誰でも簡単にできると思いますので、ぜひ御社のあるあるや研修内容も音声コンテンツにしてみてください。
または、ご質問やご相談がありましたら、お気軽に私たちまでお声がけください。


 
 
 
 

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